内容説明
“星の病”シガイから人々を救い、初代ルシス王となるはずだった悲運の男・アーデン。帝国最後の日、崩壊する帝都の中で運命の少女を託された帝国准将・アラネア。死からの目覚めとともに、自らの身体が変異を遂げていることに気づく神凪・ルナフレーナ。そして、長い刻の中で自身の運命を見据える真の王・ノクティス。『FINAL FANTASY 15』の新たな歴史を綴る、世界の夜明けの物語。
著者等紹介
映島巡[エイシマジュン]
1964年生まれ。福岡県出身。永嶋恵美名義の著書に『あなたの恋人、強奪します。―泥棒猫ヒナコの事件簿』(徳間文庫)などがある。2016年、「ババ抜き」で第69回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タカギ
30
私、FF15が大好きなんです。気づくのが遅かったけど。初めてクリアした時は、後半のシナリオの薄さと救いのなさに駄作だと思ったけど。でもバージョンアップを繰り返して名作になったんです。だから物語が完結しないことはある意味いいことだと思う。ただ、製作陣の望み通りでないとしたら嫌だ! で、少しでも売り上げに貢献すべくこの本を買いましたが、正直、微妙…。特にアーデンとアラネアが主役の章。ルナフレーナが登場してからはマシになったけど。もっとイグニスやプロンプトを出してほしかった…。やっぱりゲームでやりたいよー!2020/08/19
アカミネ
23
FF15ゲームのDLCを中止して小説の形で登場。本篇では未熟な王ノクトが10年を経て城に戻り、仲間と共にラスボスアーデンを倒し闇を払い、世界に再び光をもたらした。しかし自分の魂を使い切りその世界にはノクトがいない…最後に“もしかしてあったかもしれない未来”のように、ノクトとルーナが世界から祝福を受けての結構式で、父レギスが暖かく見ていた。そして小説の中で正にそのもう一つの未来が描かれていた!ルーナが生き返り、壮絶な戦いの末アーデンも救われて、ノクトは命を捧げ出さずに、真のラスボスを倒した。メデタシメデタシ2020/09/09
秋良
10
DLCやるたびにこれ本編に入れといてよって思ってたけど、これを読んで更に本編に入れといてよって思った。フリークエストみたいの減らしてダンジョンを短くして、このエピソードの数々を入れて欲しかった。ちょっと冷たい人になっちゃってるコル将軍が不遇。2019/06/03
みのにゃー
9
ゲームはバッドエンド、この小説がハッピーエンド。アーデン、アラネア、ルーナ、ノクト。4人をそれぞれ主人公に据え、剣神のリセットに抗う人間の戦いを描く。表紙、そして奥付のイラストが幸せすぎて泣ける。FF15が大好きな人におすすめ。2020/12/18
那義乱丸
9
辛口御免。本編最後に出てくる1シーンをラストに据えた別ルートの物語。この本を読んで改めて、FFXV本編のストーリーの酷さを再確認した。エピアデはDLしてないのでわからないが、アーデンについての物語は本編できっちりと描くべきものであり、DLCや外伝的扱いでやるべきではない。ルーナについてもFFXVにおいて彼女はヒロインとは思えなかった。共に旅をするでもなくノクトとも過去エピ以外ほとんど関わっていないのだから。映画の方がヒロイン感はあったが、それでも指輪をノクトに運ぶための存在としか思えず。↓に続く2019/06/24