NTT出版ライブラリーレゾナント
名古屋と金シャチ

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757141100
  • NDC分類 529
  • Cコード C0036

内容説明

街中、シャチだらけ。世界のなかでなぜ名古屋だけか?ファンシー革命、美人説…鯱都の謎を解き明かす。

目次

第1章 世界のなかの名古屋のシャチ(ベニスのシャチ;南蛮渡来か、ヘレニズムの東漸か ほか)
第2章 シャチの都を取材して(白いユリから金シャチへ;トップ・ダウン ほか)
第3章 シャチの背後に歴史を読む(ヤン・ヨーステンと、八官と;金網におおわれて ほか)
第4章 金シャチ美人(日本三大ブス;ミス名古屋に、さそわれて ほか)

著者等紹介

井上章一[イノウエショウイチ]
1955年京都市に生まれる。京都大学工学部卒業、同大学院修士課程修了。国際日本文化研究センター研究部所属。建築史・意匠論から風俗史まで、幅広い関心をもって活躍している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

177
金シャチで溢れかえる名古屋の街。バスにもタクシーにもシャチのマーク。名古屋名物きしめんの若鯱屋。マンホールのふたにもガスのメーターにもシャチ。名古屋大学の応援旗にも、もちろんシャチ。果ては名古屋方面陸上自衛隊の戦車の砲塔にまでシャチ。Antholopologist井上章一が挑む名古屋とシャチの謎。シャチマークのルーツはどうやら古代インドにあるようで、それが中国経由で日本に伝播。やがて、どういうわけか名古屋だけに定着したようだ。種々の文献によるシャチの都の歴史的省察。そして、徹底した取材で解き明かしてゆく。2015/03/28

siomin

3
故あって私は名古屋に行く機会が多いのですが,確かに街なかに金シャチモチーフが目立つ土地です。著者も同じように思ったようで,なぜ名古屋は金シャチを愛するのかを調査した一冊になっています。初めは政治的権威的なものだったのが,キャラ化され庶民的なものに受容され,時には擬人化され一対のシャチが夫婦と擬せられたこともあるというのは面白い。著者特有の軽い文体と独特な視点も合わさり,面白く読めますが,最後の章「金シャチ美人」は付け足し感があると思います。2023/10/20

tkm66

2
著者、この辺りまで結構面白かった筈。210305記。2008/11/07

Yoshi

1
地元で謎のシャチが定着している理由は何なのか正直知る人はおそらくほとんどいないのだが、この手の図像の推移を知ると、とても面白くそれを眺めることができる。 シャチホコ踊りは知人が芸子でやってたけど、そういう意味だったのね、、とか。 今だと禁止されてもおかしくない気がするが、名古屋なので続いていくのでしょう。 名古屋城も金シャチもオリジナルはなく、何度も何度も蘇り残る図像や記号のようなものなのだと解釈した。2024/02/20

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