事例研究というパラダイム―臨床心理学と医学をむすぶ

個数:

事例研究というパラダイム―臨床心理学と医学をむすぶ

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ A5判/ページ数 267p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784753310647
  • NDC分類 146.07
  • Cコード C3011

内容説明

臨床心理学領域の研究法として、事例研究は本邦において長い歴史をもっている。また事例研究は狭い意味での研究としてだけではなく、実践者への教育、訓練の方法としての価値も強調され、その重要性は「自明のもの」であるかのように語られてきた。しかし、この「自明なものとしての事例研究の重要性」は、近年強い批判にさらされている。そのような批判は、臨床心理学以外の学術領域のみならず、臨床心理学の内部からも巻き起こっている。このような流れの中で今、本書を公表する大きな目的は、現時点で再度、臨床における事例研究の意義を問いなおすということにある。(“序文”より抜粋)。

目次

第1部 理論編(臨床事例研究の科学論;「エビデンスに基づく実践」のハイジャックとその救出;質的研究と量的研究;事例研究という質的研究の意義)
第2部 事例編(境界例における自己治療的ドラマ;心身症における三つの悪循環;こころとからだの和解の過程;元型的観点からみた摂食障害;心身症と物語;慢性疼痛―痛みは語りうるのか?;過食嘔吐の大学生へのナラティブ・セラピー風心理療法;女子大学生の夢に見られたdismembered body iamgeについて)
第3部 総合考察編(あらためて事例研究を考える;対談:ナラティブ・ベイスド・メディスン‐医療における「物語と対話」)

著者等紹介

斎藤清二[サイトウセイジ]
1951年新潟県に生まれる。1975年新潟大学医学部卒業。同年、医師免許取得。県立ガンセンター新潟病院、東京女子医科大学消化器病センター、新潟大学医学部附属病院等での臨床研修を経て、1979年富山医科薬科大学医学部第3内科助手。1983年富山医科薬科大学保健管理センター講師(~1988年)、この間に臨床心理学の訓練(教育分析)を受ける。1988年富山医科薬科大学附属病院講師、同年医学博士。1990年臨床心理士資格取得。1993年英国セントメリー病院医科大学消化器内科へ留学。1996年富山医科薬科大学第3内科助教授。2002年富山大学保健管理センター長・教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しょうゆ

3
効果研究だけが重要なのではなく、質的改善研究としての事例研究の重要性に気がつき、目から鱗だった。何よりエビデンスと言う言葉をめぐって、自分がかけていた呪いのような、見えないしがらみをようやく認識し、少し解放されたようにも感じる。読んでいて、色々な視野が開けて行くような素晴らしい本だった。2016/09/18

yurari

1
科学を書斎科学/実験科学/野外科学の三種類に分類すると(by KJ法の川喜田)臨床研究は野外科学に当てはまる!臨床事例を読むと、人類学っぽいな〜なんて思っていたが、この整理ですっきり。(→臨床現場は実験室ではなく医療実践が行われる自然なフィールド)物語的思考様式は科学的なそれと異なると理解される事が多いが、実は科学的な分類も行われている。(→グリーンハルが理論化)ある病態において、原因同定できない場合、その事実を認める、医者は必ず患者を治せるという訳ではない事実を認める、これらを認めた上で患者の話を聞く。2021/10/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7142158
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品