出版社内容情報
出版から10 年を経て,臨床現場でのやりとりのなかで,「養生のコツ」の基底にあるのは,「原始生命体の機能を呼び戻しましょう」との呼びかけであるとの気づきを得た著者が,コツの数々をあらたに加え大幅改訂。汎用性のある助言と自己流が生まれるようにとの工夫とが織り成す,稀有な実践の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽてちゅう
18
精神科の病気周りに、よく「こころ」という言葉を使いますね。受け入れやすい言葉である反面、病気の根本をぼやけさせているような気がします。こころの病気は脳の病気。脳の調子か狂った、バテた状態。しっくりきて、ならば脳を休ませよう、という気になります。そして、治療に王道なし。「患者その人に合う治療や養生を探してゆく手探りの作業」。治療は相性の良い医師を協力者に頼み、自助活動として心身の「養生」に取り組む。それは「気持ちがいい」と感じることを探し、満たしてゆくこと。養生のノウハウを伝授する、愛と納得にあふれた1冊。2023/02/19
ksk
11
焼酎風呂,PTSDの漢方薬,発達障害の春ウコンなど神田橋流診断治療の最新情報が改訂で追加されていました。2009/06/04
みったん
7
坂口恭平つながりで、神田橋先生に興味があって読む。すごい、いろんな観点から。養生というより、生きるヒント本。「ちょっと死んでみる」とか、もういろいろ超えてるわ。2014/03/14
くま
6
予想していたのと全然違う内容だったような気がするけど、良い意味で期待を裏切ってくれた感じ。気持ちの良いことを探すこと、指テスト、春ウコン、これは試してみるとします。2015/05/04
ふにゃ
6
自分にとって気持ちいいことを見つけるためのアイディア集。「ちょっと死んでみる」→良く眠れそう(p62)。夢を持つ方法として、「神様に3つのお願いをするとしたらと考えてみる」(p77)。少しずつね。2013/07/03