出版社内容情報
本書の仮の表題を,私流の精神分析入門書『対象関係論を学ぶ』の続編との位置づけから,その「立志編」としていました。同書を読んで,もっとこの考え方を学んでみようとの志を抱かれた方に読んでいただこうという意図からです。―構想十余年を経て,待望の書き下ろし。もっとも明快なビオン入門。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんよこ
2
「対照関係論を学ぶ」に比べると、だいぶ骨っぽい内容。グリッドをケースの振り返りに使うという話は、主観的になりやすい作業に、少し違った観点を持ち込める意味でいいかもと思った。2014/12/02
五月雨みどり
2
今年初の読了本。難しー。それにしても、つまんない誤字脱字が多いな、まったく。2014/01/05
畦倉充隆
1
どれだけお世話になったかわからない、松木ビオン本。最初の関係対象論の本に比べると、これは未消化なんじゃないかなーって思える文体が出てくるところも結構、あるんだけど、それでもよくここまでかみ砕いたなと思う。それに、日本語で読める、読みやすいビオンの解説書なんて、この一冊しかない。多少、説教臭い部分も気になっては来てるんだけど、間違いなく良書だと思う。ぼくには、何度も読み返し、とことん消化したいと思える本でもある。2012/04/08
halciondaze
1
精神分析にまつわるビオンという人の論を著者が解釈したもの。比較的丁寧なつくりで用語も分かりやすく、明解な言葉を選んでてよかった。2010/07/31