同一性の謎―知ることと主体の闇

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同一性の謎―知ることと主体の闇

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  • サイズ B6判/ページ数 120p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784753103010
  • NDC分類 321.1
  • Cコード C0010

内容説明

私が私であるのは何故か?人間自身の未知なる秘密を出発点に、科学や経済を陰で支える「法」のメカニズムを明るみに出し、西洋的制度の核心に迫る。現代思想の要である「ドグマ人類学」の創始者が高校生に向けて語る格好の入門書。

目次

向こう傷(第一の方向;第二の方向)
応用編(自らを認識する;ユダヤ=ローマ=キリスト教のシナリオからの派生物;理論的な広がり)
イコノグラフィ

著者等紹介

ルジャンドル,ピエール[ルジャンドル,ピエール][Legendre,Pierre]
1930年、ノルマンディー生まれ。法制史家・精神分析家。1957年パリ大学法学部で博士号を取得。民間企業、ついで国連の派遣職員としてアフリカ諸国で活動したのち、リール大学、パリ第10大学を経て、パリ第一大学教授と高等研究実習院研究主任を96年まで兼任。分析家としてはラカン派に属し、同派の解散以降はフリーランスとなる。中世法ならびにフランス近代行政史についての多数の研究を発表したのち、とくに70年代以降、主体形成と規範性の関係を問いながら、西洋的制度世界の特異性と産業社会におけるその帰結を考察する作業をつづけている

橋本一径[ハシモトカズミチ]
1974年、東京都生まれ。東京大学文学部思想文化学科(宗教学・宗教史学専修課程)卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。早稲田大学文学学術院准教授。専門は表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

singoito2

4
晦渋この上なきルジャンドルが青年たちに行った講演とその補足。短い本でその分、わかりやすい・・・ただし、ルジャンドルとしては。訳者のあとがきが、ルジャンドル入門としても現代哲学入門としても、コンパクトで分かりやすい道案内になっている。WIKIでローマ法の歴史をざっと見てから読むと良いかも。2021/11/02

アブーカマル

3
ルジャンドルが高校生(高校とはいっても日本でいうところの大学生1、2年生らしい)向けた講義らしくドグマ人類学入門に最適。 キリスト教とユダヤ教の対立がそれです(ショアー以後の今日の戦いは、イスラームの方に移動しています。p.30 とりわけ割礼のために「身体的」解釈と言われることになるでしょう。(ローマ法は割礼を否定していましたが、それは独自の理由によるものでした。ローマ法は割礼を身体への損害とみなしたのです。)「身体的」解釈と対立するのがキリスト教徒の「精神的」解釈です。p.31 2017/05/22

白いハエ

2
短い文章であるが、信託に拠ってとりあえず成立させた無矛盾律を舞台として、横溢するマネジメント原理主義への鋭い批判が展開されている。端的に「科学」と呼ばれるものの範疇に、人文科学、経済学、社会学が取り込まれていることからして、読み手への抜本的な思考/試行の転換を迫っているのだろう。役に立つか立たないかで安易に切り捨てられるような理化学ではなく、もはや有用性について語られる必要性のない〈科学〉……そこに我々の同一性の準拠があることになっている西洋的社会。端的な総括が難しい、しかし鮮烈な議論で面白かった。2017/07/20

UCD

2
ルジャンドルによるドグマ人類学の入門書。西洋文化の核心に迫る本。「科学が自分の中に取り込めなかったもの」「すなわち主体についての知、文明・文化・社会などの概念に血を通わせる知ですーーこの知を抜きにすれば、これらの概念は今日では無用の長物となってしまいます」。や、「キリスト教によるローマ法の株式公開買い付け(TOB)」といった表現にしびれた。ローマ法とその解釈、中世解釈者革命。そこに、近代のはじまりがある。みごとに、操作性は勝利し、マネジメント文明は世界に行き渡った。2013/11/25

ハラケー

1
ドグマ人類学の入門として優れた一冊であるのはもちろんのこと、個人的にはある種の自己啓発書のようにすら読んでしまった。2015/01/09

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