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内容説明
徳川初期の儒学から「帝国」日本の思想的帰結としての東亜協同体論まで、日中関係の精緻な思想研究の成果に立って、今なおグローバル時代の日本国民の課題である「他者理解」の問題を照射する思想史。
目次
第1章 「中華」帝国と「皇国」
第2章 「文明」の影で
第3章 日清戦争と西洋列強の中国進出
第4章 中国革命への視線と対応
第5章 「東亜協同体」論をめぐって
終章 結び
著者等紹介
松本三之介[マツモトサンノスケ]
1926年茨城県に生まれる。1948年東京大学法学部卒業。現在、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hatohebi
5
中島敦の文学を考える上で、「父祖伝来の儒家」である家学の教養の変遷を辿ることは重要だ。古典籍に基づき中国に範を求めた伝統的な漢学は、明治以降新たな在り方を余儀なくされた(村山吉廣・齋藤希史が詳しい)。敦の父・田人は国語漢文教師として朝鮮・満洲へ赴任、兄の辣(玉振)は甲骨文とモンゴル語、端(斗南)はアジア主義、弟の比多吉は中国語通訳として満州国建国に関わるなど、漢学の枠組みの外部や現実政治に生きることを求めた。その背景には、近世から近代における、中国観の劇的な変動があった。2022/08/19
しめじ
0
大東亜共栄圏につながったという印象がありあまり良いイメージのない東亜共同体論が中国蔑視からの脱却という目的を持っていたというのは新鮮な印象を受けた。2014/12/29
たぬき
0
アメリカ 進化論 印画紙2012/01/26