出版社内容情報
韓国は急激に近代化が進み、豊かな社会を実現したが、日本以上に格差社会が進行し、少子化、高齢化も進んで、社会の軋みは激しくなった。グローバル経済とローカル文化に間に窮する韓国の「家族」の姿を通して格差社会の顛末を学ぶ。
内容説明
急激なグローバル化という熱い鉄板の上で、激しく踊る韓国家族。超学歴社会と母の役割、早期留学と家族の別居、オルタナティブ・スクール、少年少女家長制度…家族と教育から見る韓国の現在。
目次
1章 「社会的再生産」の危機と韓国家族の多層化
2章 「未婚母」という選択―支援、生きづらさ、そして自立への意思
3章 韓国の教育福祉政策の展開―田園学校プロジェクトに焦点を当てて
4章 少年少女家長世帯で育つ子どもたち―制度・暮らし・教育達成の観点から
5章 延辺中韓離散家族―朝鮮族の子どもたち
6章 国際移動から韓国の家族を問う―ディアスポラとしての韓国人ニューカマー女性
7章 グローバリゼーションと韓国中間層家族戦略のジレンマ
8章 韓国の教育熱と家族のかたち―早期留学の問題を中心に
著者等紹介
平田由紀江[ヒラタユキエ]
1973年生まれ。獨協大学国際教養学部准教授。専門は社会学、文化研究
小島優生[コジマユキ]
1974年生まれ。獨協大学国際教養学部准教授。専門は教育行政学、比較教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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