日本語教育は何をめざすか―言語文化活動の理論と実践 (OD版)

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日本語教育は何をめざすか―言語文化活動の理論と実践 (OD版)

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  • サイズ A5判/ページ数 348p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784750390062
  • NDC分類 810.7
  • Cコード C0037

出版社内容情報

近年の外国人留学生に対する日本語教育の受容や急増する外国籍児童への言語教育的対応が抱える課題とは?第二言語としての日本語教育の考え方と方法について、ことばと文化における教育の統合的課題という視点でとらえ理論的、実践的枠組みを提示した労作。

1 言語文化教育研究史
 ことばと文化の関係について/言語と文化の関係について考える時期/体系的な知識と異文化コミュニケーション能力の時期/ことばと文化の関係をめぐる新しい転換の時期/言語教育としての「日本事情」とその位置づけ ほか

2 コミュニケーションとしての言語習得
 コミュニケーションの要素と構成/言語活動と思考の関係/研究者の「文法」,学習者の「文法」/自己実現のためのコミュニケーション ほか

3 言語習得における「文化」の意味
 日本語教育の「異文化」観/文化研究と文化観/文化相対主義の限界/「個の文化」の視点/ことばと文化の関係をどう考えるか ほか

4 言語文化活動の組織化と支援
 総合活動型日本語教育の方法と実践/問題発見解決学習への視座/言語文化総合カリキュラムの展開 ほか

5 日本語教育は何をめざすか
 なぜことばと文化は統合されなければならないか/総合活動型日本語教育における担当者の役割とその課題/文化リテラシー育成としての日本語教員養成 ほか

目次

1 言語文化教育研究史―ことばと文化の教育はどのように行われてきたか(はじめに―ことばのためのことばの教育からことばによる文化の教育へ;ことばと文化の関係について ほか)
2 コミュニケーションとしての言語習得(はじめに―コミュニケーションとは何か;コミュニケーションの要素と構成 ほか)
3 言語習得における「文化」の意味(はじめに―母語と母社会;日本語教育の「異文化」観 ほか)
4 言語文化活動の組織化と支援(はじめに―個の表現をめざす日本語教育とは何か;総合活動型日本語教育の方法と実践 ほか)
5 日本語教育は何をめざすか(はじめに―ことばと文化の統合とその方法論をめざして;なぜことばと文化は統合されなければならないか ほか)

著者等紹介

細川英雄[ホソカワヒデオ]
1949年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得。早稲田大学日本語研究教育センター教授。博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆみの

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「個の文化」を他者にむけて記述する言語教育のあり方について、「日本語教育は、成人に対する第二言語教育であり、」と言い切ってしまっている点が問題。その「個の文化」創造プロセス途中にあるであろう子どもの存在が抜けているから。つまり独自の「個の文化」を持つ人間として言語活動を通して子どもの「個の文化」創造に影響する実践者は、同時に「個の文化」の表出を求めるわけで、この本では教師-生徒の権力関係や、社会的な言語価値の差異への考慮が欠けているように感じられる。2013/01/12

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