トランスジェンダー問題―議論は正義のために

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トランスジェンダー問題―議論は正義のために

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  • サイズ 46判/ページ数 431p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750354637
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0036

出版社内容情報

トランス女性である著者が、トランス嫌悪的な社会で生きるトランスジェンダーの現実を幅広い調査や分析によって明らかにする。これまで自伝や研究書に偏っていたトランスジェンダーを扱った書籍の中で、事実に基づき社会変革に向けて開かれた議論を展開する画期的な一冊である。トランスジェンダーの実態を何ら顧みない、排除のための偏見に満ちた言説が拡大される中、日本における「トランスジェンダー問題」を考える上でも必読の書。

議論は知識を踏まえ、事実に基づき、正義のために行われなければならない。
「女が消される」「性犯罪が増える」「多くの人が性別移行を後悔する」
――「トランスジェンダー問題」にまつわる数々の虚偽(デマ)から解放される時が来た。
これは全身全霊で推薦すべき、正義の書だ。
――李琴峰(芥川賞作家)

トランス女性はどちらのトイレを使うべきかというような、反対派によってでっち上げられた「問題」ではなく、当事者の経験する本当の「問題」を論じている。
20年以上コミュニティに関わるわたしから見て、ひろく一般の読者にお勧めできるはじめてのトランスジェンダーについての本。
――小山エミ(シアトル在住活動家、脱植民地化のための日米フェミニストネットワーク共同創設者、性労働者の権利と安全のための連帯代表)

目次

イントロダクション 見られるが聞かれない
第1章 トランスの生は、いま
第2章 正しい身体、間違った身体
第3章 階級闘争
第4章 セックスワーク
第5章 国家
第6章 遠い親戚―LGBTのT
第7章 醜い姉妹―フェミニズムの中のトランスたち
結論 変容された未来

著者等紹介

フェイ,ショーン[フェイ,ショーン] [Faye,Shon]
イギリス・ブリストル出身。現在はロンドンを拠点に活動。弁護士としての訓練を受けた後、執筆活動やキャンペーン活動を行うために退職し、慈善団体のAmnesty InternationalやStonewallで働いている。Dazedの編集長を務めたほか、Guardian、Independem、Viceなどで執筆活動を行っている。最近、LGBTQの先駆者たちにインタビューするポッドキャストシリーズ「Call Me Mother」を立ち上げ、高い評価を得ている。本作は初の著書

高井ゆと里[タカイユトリ]
群馬大学情報学部准教授。専門は倫理学。趣味は研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

24
トランスジェンダーが抱える問題について英国の具体的な事例が多く紹介されており、現地点の整理としてとても有効。細かい話とでっかい話のバランスをうまく取っているし、フェミニズム側のトランス差別と支援の双方を描くなど、安易に流れる物語にもしていない。19世紀に男性として暮らし、自分の私生活や身体特徴を公表しないよう遺言で残していた医師が、死後生まれの性別を暴露された事象が、苛立たしく悲しい事例として印象深い。刑務所廃止論を明確に主張しているのも本書の特徴。2023/05/31

山ろく

21
冒頭のプロローグとイントロダクション、巻末の解説と訳者解題が熱意あふれて親切でわかりすい。本文は主に英国のトランスを巡る厳しい現実がこれでもかとばかりに語られるが、長い年月のあまりに険しい歩みに途方に暮れてしまう。家族の無理解と在り方・「手術」「ホルモン治療」等と医療の適正化・学校教育の歪み・LGBとの軋轢やフェミニストとの確執・興味本位の偏向報道・国家による暴力としての司法行政・資本主義の枠内での困難・それでも信じるしかない政治など、語られるべき事柄が広すぎる深すぎる多すぎる。で、日本は今、どうなんだ?2023/07/17

K(日和)

16
私が、何の気なしにする行動や発言が、私たちのコミュニティに内在するトランスの人々に対して排他的になっていないか、省みる。 LGBT+として連帯する構図ができてはいるが、その認知と可視化の不足により、トランスの人々の心理的安全性を毀損してはいないか?包摂的な環境足り得ているか? 自分の信念として持つ理不尽に虐げられている人に寄り添いたいという気持ち、を真に果たすためには必要不可欠な視点であると知る。私が何の気なしに身を投じられるバイナリな世界に、触れるたびに心身が疲弊しアイデンティティが摩耗する人々を思う。2023/03/30

そら

16
一冊の本として構成がうまい。タイトルは「トランスジェンダー」問題であり、医療や雇用やホームレスなど必要な課題はほとんど網羅している。だが議論はより広範囲に及ぶ。リベラル批判があり、セックスワークへの職業差別を考えるうえで欠かせない視点があり、刑務所や留置所のシステムを考えるきっかけになった。おそらく一人のトランス当事者がここまで広く社会問題を考えるのは目先の困難で力尽きてしまう現状においては決して容易ではないはずなので、一人ではこうした見通しを得にくい多くのトランスの人に読まれてほしい。 2022/10/09

真田ピロシキ

13
LGBTの中で未だ除外を暗黙の内に許されている節のあるトランスジェンダー。その中ですら有色人種やムスリムのトランス女性はマイノリティの中のマイノリティとして被る差別は如何程か。そして往々にしてトランスは人前に姿を見せて働くのを嫌がるので、そうしたニーズに沿ってカスタマーサービス等の雇用者が弱みに付け込み低賃金で搾取する。メディアが紹介する一部の成功したトランスからは見えてこないし、マイノリティ優遇なんてものはない。これは自閉症などにも当てはまる。マイノリティ同士で分断されてる場合じゃないのに。2023/07/18

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