内容説明
30年にわたる公営住宅の生活困難層の生活・子育て調査の集大成!不安定化した現代、低所得層家族はどのように生活を営み、子どもを育てているのか。学校は格差・貧困にどのように向き合っているのか。公営住宅の福祉カテゴリー化、生活保護受給をめぐる葛藤、子育てネットワークの創出、手に職・資格戦略、教育の主体性志向などに焦点を当てつつ、低所得層家族がつくる生活と教育の現在を明らかにする。
目次
序章 日本型大衆社会収縮後の低所得層家族の生活を捉える
第1章 調査の概要と子育て世帯にみるA団地の特徴
第2章 低所得層子育て家族の生活変化を捉える
第3章 低所得層ひとり親家族におけるケアの組織化と生活保護受給の論理―「依存の私事化」をめぐる葛藤に着目して
第4章 低所得層家族における子育てネットワークの活用
第5章 低所得層家族の教育戦略における主体的行為と構造―「手に職・資格戦略」に焦点化して
第6章 学校教員の生活困難層に対するまなざし―その変化と変わり難さ
終章 大衆社会統合収縮後を生きる低所得層家族のかたち
著者等紹介
山田哲也[ヤマダテツヤ]
一橋大学大学院社会学研究科教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。専門分野は教育社会学
松田洋介[マツダヨウスケ]
大東文化大学文学部教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。専門分野は教育社会学
小澤浩明[オザワヒロアキ]
東洋大学社会学部教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。専門分野は教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。