目次
序章 日本社会、そして外国人の今
第1章 移住外国人をめぐる法的な状況、実態と課題
第2章 医療の現場から見えてくる共生社会の現状と課題
第3章 教育から排除される外国人の子どもたち
第4章 移住労働者(移民)とその家族の生存権保障の実態―課題と展望
第5章 福祉的支援を必要とする外国人の子どもたち
第6章 ドメスティックバイオレンス(DV)被害者の女性と子ども
第7章 日本に逃れてきた難民への支援―その実情と課題
第8章 国際社会における外国人の支援と権利保障
第9章 社会を変える 個別支援で終わらせないために
終章 改めて外国人支援を考える 私たちができること
著者等紹介
南野奈津子[ミナミノナツコ]
東洋大学ライフデザイン学部生活支援学科教授。博士(社会福祉学)。研究テーマは児童家庭福祉、多文化ソーシャルワーク。日本社会福祉士会、日本国際社会事業団、NPO等で外国人支援業務や社会活動に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スー
17
19外国人が日本での生活の難しさを仕事・教育・福祉・医療・結婚などを事例をあげながら解説してます。多くは言語や文化風習が原因で日本社会の中で孤立しいて助けを求めるすべも無く泥沼にはまってしまっている。多少日本語が喋れる子供が親や幼い兄弟達の世話を担当して教育が受けられない状況も多いみたいです。まだまだ日本は移民を受け入れる体制が整っていないと痛感しました。2023/02/19
kei-zu
15
複数の執筆者による外国人支援に関する考察。医療、教育、福祉などの各分野について、類似書が少ない中でデータの記載も参考になる。 移住の背景はそれぞれであり、同国人であっても日本の言語や習慣への馴染みの度合いが違うなどの指摘には気づかされた。 よりよいあり方と実現の可能性は未知数だが、今後に期待と興味を持っていきたい。2021/05/19
Ayano
1
考える前にまず「知ること」、そして考えて、アクションだ!と読んで感じた。「なかなか一歩を踏み出せない私たち」とはじめににあるけど、自分のことだなと思った。医療、教育、福祉、DV、難民など、外国人支援に関わるそれぞれの専門家による章立てになっていて、具体的なケース紹介もあり、制度と場面の繋がりや、繋がっていなくて支援から抜けてしまう部分についてもわかりやすかった。これからに役立てていきたいと思った本。2023/07/12