日本人と海外移住―移民の歴史・現状・展望

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日本人と海外移住―移民の歴史・現状・展望

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  • サイズ A5判/ページ数 302p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784750346694
  • NDC分類 334.51
  • Cコード C0036

出版社内容情報

戦前から戦後にかけて、多くの日本人が移民や植民として海外に渡り、日本の近代化を陰で支えてきた。本書は、日本における海外移住・植民の歴史を地域別に概観するとともに、今の日本に在住しているオールドカマーやニューカマーの諸課題にもふれ、日本と海外とのつながりを移民研究という切り口から読み解く。

 まえがき[高木(北山)眞理子]



序章 「移民」を研究すること、学ぶこと[森本豊富・森茂岳雄]

 1 はじめに

 2 「移民」の定義

 3 近現代の「移民」に関する論点

 4 移民研究の活用

 5 移民について学ぶことの意義

 6 おわりに



第1章 近代日本の出移民史[木村健二]

 1 はじめに

 2 出移民の属性と背景

 3 出移民の諸契機

   政策

   情報とネットワーク

   斡旋業者

 4 郷里とのつながり

   送金・持帰り金とその役割

   郷土人会

   戦前期「外地」からの

   手紙

 5 おわりに

   次へのステップ

   コラム1:移民関係の外務省文書[柳下宙子]





第2章 ハワイ日系人の社会史――日本人移民が残したもの[白水繁彦]

 1 はじめに

 2 温暖で変化に富んだ地形

 3 ホスト社会ハワイの歴史――ポリネシアンの島から多民族社会へ

 4 ハワイ側の事情と移民側の事情――プル要因、プッシュ要因

 5 日本からの移民 その変遷

  第1期:出稼ぎ期 前期(1868?84年)

  第2期:出稼ぎ期 後期(1885?1907年)

   官約移民期

   私約移民期

   自由移民期

   西日本に偏る移民の出身地

  第3期:呼び寄せ・定住期(1908?23年)

   エスニック・エージェンシーの発達

  第4期:永住期:初期(1924?40年)

  第5期:永住期:二世台頭期(1941?45年)

  第6期:世代交代期 二世最盛期(1946?70年代)

  第7期:世代交代期 三世最盛期(1970年代?2000年頃)

 6 おわりに

   次へのステップ

   コラム2:エスニック・エージェンシーの例「日本語学校の機能」[白水繁彦]

   コラム3:グアムへの日本人移民[中山京子]



第3章 アメリカ合衆国への移民[坂口満宏]

 1 はじめに

 2 漂流民から強制収容まで

  アメリカ合衆国に渡った日本人移民の歴史・概観(1868?1941年)

   漂流民と留学生

   海外への出稼ぎの始ま

   日米紳士協約と移民社会の形成

  1924年の移民法と在米日本人意識の形成

   日米開戦と日系人の強制収容

  アメリカ合衆国に渡った日本人移民数の推移

   渡米目的の変化と渡米者数の推移

   在米日本人数の推移

 3 在米日本人の地理的特徴

  アメリカの州別日本人移民数とその出身地

   州別日系アメリカ人の人口と居住地

   「オレゴンといえば岡山県人」

  アメリカに渡った日本人移民の出身地を掘り下げる――岡山県を事例に

   移民の出身地を図示してみる

 4 日本とのつながり

  アメリカ太平洋岸各地にできた県人会

   呼寄せ時代の県人会

   呼寄せ時代の終焉と県人会

  県人会から海外協会の支部へ

   海外協会の設立と海外支部

   熊本海外協会のアメリカ支部

   移民による郷里への貢献

 5 おわりに

   次へのステップ

   コラム4:「北米日本人移民とキリスト教」に関する3つのアプローチ[吉田亮]



第4章 カナダへの移民[河原典史]

 1 はじめに

 2 日本人社会の形成

 3 出身地と職業

 4 漁業と日本人

   サケ缶詰産業と日本人移民

   クジラと日本人移民

   太平洋をめぐるニシン

   新しい日本人漁村の形成

 5 契約移民とその転業

 6 日本文化の変容

   庭園業と造園業

   バンクーバー朝日軍

 7 戦中・戦後の日本人

 8 おわりに

   次へのステップ

   コラム5:密航船・水安丸[河原典史]

   コラム6:ロジャーズ峠の雪崩災害[河原典史]

   コラム7:新渡戸庭園[河原典史]



第5章 ブラジルの移民政策と日本移民[三田千代子]

 1 はじめに

 2 ヨーロッパ移民の代替としての日本移民

   ブラジルにおける外国移民導入の開始

   サンパウロのコーヒー産業とヨーロッパ移民

   イタリア移民に代わる日本移民、米国に代わるブラジル

 3 ブラジルの国造りの理念と日本移民

   「脱アフリカ化(デザフリカニザソン)」としてのヨーロッパ移民

   サンパウロ州政府による

   日本移民の導入

   外国移民の選別

 4 ヴァルガスの国民国家形成と日本移民

   国策としての日本移民の送出

   ブラジルの日本人共同体

   寡頭(オリガーキー)政治の終焉と移民同化政策

 5 祖国の敗戦と日本移民

   戦時下の日本移民

 6 戦後の日本人社会の騒乱

   日系社会の統合

 7 永住の決心と都市移動

   戦後の日本移民の再開

   国家主義の終焉と多文化主義

 8 おわりに――100年という時間とその後

   次へのステップ

   コラム8:日本人会と日本語学校[三田千代子]

   コラム9:二世の進学と社会上昇[三田千代子]



第6章 中南米への移民[石川友紀]

 1 はじめに

 2 中南米への日本人移民の概説

   中南米への日本人移民

   世界における日本人移民の分布

   1940年の世界における日本人移民の分布

 3 中米メキシコへの日本人移民の事例

   1897年榎本殖民とその後の契約移民

   メキシコ革命と日本人移民の定住

 4 南米ペルーへの日本人移民の事例

   1899年サクラ丸の契約移民

   沖縄とペルーへの移民

 5 おわりに

   次へのステップ

   コラム10:日本のペルー人[柳田利夫]



第7章 満洲移民の生活世界――集団引揚げ、中国残留を中心に[蘭信三]

 1 はじめに

 2 帝国崩壊――引揚げか中国残留か

   1945年8月9日以降の日々

   敗戦から引揚げまでの難民期

   集団引揚げか、中国残留か

 3 満洲移民事業の展開

   農村経済更生運動と満洲移民事業

   満洲移民事業の概要

   満洲移民事業に付与された特性

   投影される満洲移民

   モデルとしての分村移民・分郷移民

 4 満洲での開拓生活

   開拓地での生活

   開拓生活の困難

   近代家族の誕生、植民地での近代化

   階級関係と民族関係

   開拓生活の「成否」の分かれ目

   植民地都市生活者との比較

 5 集団引揚者の戦後、中国残留者の戦後

   集団引揚者の戦後経験

   中国残留者の戦後経験

 6 おわりに

   次へのステップ





第8 章 東南アジアへの移民――日本優位から対等な関係へ[早瀬晋三]

 1 はじめに

 2 出稼ぎ労働者・「からゆきさん」から経済進出へ

 3 移民取り扱い会社を介する呼び寄せ渡航

 4 定住者の増加と教育問題

 5 評価されない戦争協力

 6 日系人の引き続く過去

 7 「実習生」・留学生の増加

 8 おわりに――日本優位から対等な関係へ

   次へのステップ

   コラム11:南洋群島への移民[今泉裕美子]





第9章 在日ブラジル人/デカセギ移民――日系人への帰国支援事業の受給者に着目して[アンジェロ・イシ]

 1 はじめに

 2 在日ブラジル系移民の実態――統計データを手がかりに

 3 在日ブラジル人小史

   在外ブラジル人意識が強化した2010年代

   質的に異なる二つのデモ

   深まる日本社会とのコミットメント

   多彩な文化活動とメディア生産

 4 事例研究:日系人への「帰国支援事業」を受給者の視点から再考する

   移民の「再入国許可」をめぐる論争と闘争

   帰国支援受給者(帰国した日系人労働者)アンケートのデータ分析

    ・「なぜ、受給を決断したか」、「なぜ、日本に戻りたいか」の自由回答欄より

    ・データから読み取れる支援金事業の問題点

    ・帰国者への聞き取り調査からの知見

   移民の戦略と移民政策の力学

 5 おわりに――高齢化する第一世代、ビザを熱望する日系四世

   次へのステップ

   コラム12:ブラジルにおける「継承日本語」のこれから[拝野寿美子]



第10章 在日コリアンの歴史的変遷と生存のための経済戦略[李洙任]

 1 はじめに

 2 在日コリアンの歴史

  2.1 併合前から戦後までの流入過程

    併合前の在日朝鮮人(1895?1909年)

    土地調査事業期(1910?19年)

    産米増殖時期(1920?30年)

    中国大陸侵略期(1931?38年)

    戦時体制・強制連行期(1939?45年)

  2.2 地域別人口推移

 3 定住から永住へ

  3.1 日本国籍の喪失

  3.2 日本での残留理由

 4 歴史・地理・文化

  4.1 在日韓国・朝鮮人の法的地位の変遷

  4.2 特別永住者の多国籍化

  4.3 居住地域

 5 在日コリアンの経済活動

  5.1 在日コリアンたちの起業家精神

  5.2 事例紹介

   エムケイタクシー創業者・青木定雄(兪奉植)――タクシー業界の風雲児

    被差別者の反骨精神

    規制緩和――既存システムへの疑問

 6 おわりに

   次へのステップ

   コラム13:日本におけるインド人ディアスポラ[東聖子]



終章 移民研究の現状と展望[飯野正子・浅香幸枝]

 概要

 A 北米・カナダを中心に

 1 はじめに

 2 研究動向

   研究分野の広がりと多様化

   トランスナショナルな視座からの学際研究

   国際共同研究の増加

 3 人の移動と国際関係――トランスナショナルな視座から

   日米関係の波と日系人

   「ララ救援物資」計画

   トロント仏教会

   日本に「送還」された日系人

 4 おわりに

 B 中南米を中心に

 1 はじめに

 2 研究動向

   2008年まで

   2008年以降

 3 人の移動と国際関係――トランスナショナル・リレーションズ

   共同研究の事例

    ?南北アメリカ研究会(2005?06年)

    ?多文化共生の諸相研究会(2006?09年)

    ?ソフトパワーと平和構築研究会(2009?12年)

    ?イメージの中の日本とラテンアメリカ研究会(2014年?現在)

   文部科学省の大学世界展開力強化事業のプログラム

   国際会議における日系人の国際連携

   トランスナショナルな視点の現代社会における意義と重要性

 4 おわりに



あとがき[編集委員会一同]



 索引

日本移民学会[ニホンイミンガッカイ]
編集

目次

「移民」を研究すること、学ぶこと
近代日本の出移民史
ハワイ日系人の社会史―日本人移民が残したもの
アメリカ合衆国への移民
カナダへの移民
ブラジルの移民政策と日本移民
中南米への移民
満洲移民の生活世界―集団引揚げ、中国残留を中心に
東南アジアへの移民―日本優位から対等な関係へ
在日ブラジル人/デカセギ移民―日系人への帰国支援事業の受給者に着目して
在日コリアンの歴史的変遷と生存のための経済戦略〔ほか〕

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