出版社内容情報
多文化主義の下で、「文化」や「アイデンティティ」をもつことを当然視させられてきた被抑圧者である先住民。要請されるアボリジニ像を踏まえながら、状況や目的に応じて複数的で多層的なアイデンティティを使い分け、活用するという先住民の交渉と抵抗のあり方を実証的に検証・考察する。
栗田 梨津子[クリタ リツコ]
著・文・その他
目次
第1章 序論
第2章 南オーストラリア州における対アボリジニ政策の歴史的変遷
第3章 アデレードのアボリジニの概況
第4章 アデレードのアボリジニ・コミュニティと曖昧化するアイデンティティ
第5章 アボリジナリティの再構築
第6章 生活適応戦略としてのヌンガ・ウェイ
第7章 結論―都市の先住民による西洋近代への抵抗のあり方
著者等紹介
栗田梨津子[クリタリツコ]
広島大学大学院総合科学研究科助教。広島大学大学院総合科学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。実践女子大学短期大学部専任講師等をへて2017年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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