開発なき成長の限界―現代インドの貧困・格差・社会的分断

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開発なき成長の限界―現代インドの貧困・格差・社会的分断

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  • サイズ B6判/ページ数 561p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750342818
  • NDC分類 302.25
  • Cコード C0036

内容説明

ノーベル経済学賞受賞者センが共著者ドレーズとともに、急成長を遂げるインドが抱える経済・政治・社会の歪みを鋭く分析。貧困・格差の深刻化と民主主義の機能不全に陥る日本社会への警鐘ともなる、必読の書。

目次

第1章 新しいインド?
第2章 成長と開発をつなげる
第3章 比較から見えるインドの現状
第4章 説明責任と汚職
第5章 なぜ教育は重要なのか
第6章 保健医療の危機
第7章 貧困と社会的支援
第8章 不平等の呪縛
第9章 民主主義、不平等、公共的推論
第10章 忍耐はもういらない

著者等紹介

セン,アマルティア[セン,アマルティア] [Sen,Amartya]
1933年、インドのベンガル州シャンティニケタンに生まれる。カルカッタのプレジデンシー・カレッジからケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジに進み、1959年に経済学博士号を取得。デリー・スクール・オブ・エコノミクス、オックスフォード大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、ハーバード大学などで教鞭をとり、1998年から2004年にかけて、トリニティ・カレッジの学寮長を務める。1998年には、厚生経済学と社会的選択の理論への多大な貢献によってノーベル経済学賞を受賞。2004年以降、ハーバード大学教授

ドレーズ,ジャン[ドレーズ,ジャン] [Dr`eze,Jean]
1959年、ベルギーに生まれる。イギリスのエセックス大学で学んだのち、インド統計研究所から経済学博士号を取得。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、デリー・スクール・オブ・エコノミクスなどで教鞭をとり、現在はデリー・スクール・オブ・エコノミクス名誉教授およびラーンチー大学客員教授。インドの貧困、教育、保健医療などの問題に大きな学術的貢献を果たすとともに、社会運動や政策立案にも積極的に関与している。1979年からインドに在住し、2002年にインド国籍を取得

湊一樹[ミナトカズキ]
日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

41
2013年初出。インドの経済発展という問題は、民主主義と社会正義を実現するためには何が求められるのかという大きな文脈でとらえなければならない。暮らしと自由に成長がどう影響したのかという観点から判断されなければならない。貧困層にとって大部分からみれば経済状況はゆっくりとしか改善していない。わずかな変化しか起きていない。生活水準の社会指標改善では、経済成長率を下回る国々にも遅れている(15頁~)。開発を基本的自由(潜在能力)の拡大としてとらえるのが最適。成長と潜在能力拡大の双方向的関係が重要。2016/11/19

BLACK無糖好き

8
BRICの中でも好調な経済成長を続けているインドだが、その裏側にある過酷な現実。◆広範囲にわたる不平等、階級、カースト、宗教、ジェンダーの間の格差、お粗末な教育、公的医療保険の不備等で社会が分断されている実態を豊富な統計資料を基に解説。◆家にトイレがない世帯が国民の半分近く 屋外での排便を余儀なくされる。電気インフラも不十分、今年気温50度超えで死亡者続出していたな。アベノミクスのトリクルダウンが・・・という話とは次元の違う世界がここに存在している。 2016/11/07

山のトンネル

3
インド開発における現状を俯瞰できる1冊。2022/03/24

人生ゴルディアス

3
スティグリッツとユヌスとセンはいつもごっちゃになる。本書はインドの内実をデータを使ってインドの中の人達が語る本だけど、人口12億もいたらそらこうなるよなと思う。マックでバーガー買える「庶民」が数億人いても、その倍以上の極貧生活者がいて、トイレすら無い家庭が未だに40%とか。昨今、日本みたいに国土が狭くて資源があんまりなくてもうまくいってる国はあるよ、スイスとか!という言説を見るが、そういうところってどこも人口が少ないんですよね。これからは人口の絶対数を視野に入れた政治学とか経済学が出てきて欲しいなあと思う2016/01/12

Sanchai

2
原著発刊は2013年、訳本は2015年で、少し記述は古いけれど、インドの開発課題を理解するにはかなりの良書。『ODAの終焉』の著者は本書の執筆者の貧困層ターゲティングの施策に批判的だったが(それが今本書を読んで確認しようと思った動機だが)、本書は別に経済成長を否定しているわけじゃなくて、成長の果実を「顧みられない層」に届けるための公共政策の重要性を主張しているように思えた。いい本だし、翻訳もわかりやすいが、いかんせん税別4600円は超高額。図書館で借りでもしないとなかなか手が出ないのが残念。2020/12/15

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