内容説明
60章、13のコラムという計73のトピックにわたって、スイスのさまざまな姿、特にその特徴や魅力を紹介。
目次
1 概説
2 自然
3 歴史
4 都市
5 文学
6 美術・彫刻・建築
7 演劇・映画・音楽・舞踊
8 思想・教育
9 政治
10 産業
11 外国(特に隣国)との関係
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジャケット君
2
スイスの若者について触れていないのが残念。スイスはイタリア語・フランス語・ドイツ語・ロマンシュ語が公用語とされ英語教育が盛んである。多言語の国でナショナリズム関連で大丈夫なのか?と思ったけど学校で母語以外の公用語を学習する機会があるそう。他言語の相互理解で統一を維持している。アルプス山脈がスイスを形象するうえで一大要素だと思う。スイスの山脈からとれた水源が産業にもエネルギーでも役立っていた。『血の輸出』と呼ばれる傭兵稼業がスイス人の収入源でもあった歴史がある。スイスの地は粗放酪農経済であり出稼ぎとして2024/05/18
たろーたん
1
スイスの歴史で欠かせないのが傭兵だ。国土の大半を山地が占めるスイスは耕作地が限られ、山の斜面を利用した牧畜業も必ずしも人手を要せず、農村人口の増加によって過剰となった男たちは割のいい働き口として傭兵が選ばれるのである(現在は、伝統的にバチカンの教皇の警備以外は禁止されている)。有名な『ハイジ』の祖父も傭兵として働いた経験を持つと描かれているほどだ。スイス人傭兵は精強で忠誠も篤く、フランス革命を経て国民軍が主流となるまで、スイス傭兵が加わらなかった大きな戦争はないと言われている。(続)2023/11/16
マイアミ
1
★★★ ○○を知るためのシリーズは、書き手によって当たり外れが大きいように思う。今回はそのどちらとも言えない内容。序盤は多言語国家、傭兵国家、レシュティの壁や各地方都市の特色など興味を持てたが、中盤の文化全般についての内容は全く関心が持てず読んでいて眠くなった。終盤は政治の章からまた興味が盛り返した。他のシリーズでも文化方面の話題はたいていつまらないので、興味を持てるような内容になるような表現をして欲しい。○○を知るためのシリーズでブラジルは別格に面白かったので、あのような文章表現であればいいと思う。2019/12/21
こ~じぃ。。
0
永世中立国への道のりは並大抵のことではなかった・・・2016/06/04
怠
0
『スイス文学研究会』なる多くの大学教授や博士らによって、幅広くスイスとはなんぞやを述べている本。博士連中が専門分野を語るので、芸術や思想関係では奥が深く難儀しましたが、面白かった。タミフルがスイスの薬で、ハプスブルグもスイス出身、リヒテンシュタインはほとんど連邦国でリッツカールトンもスイス。高学歴者はチューリッヒ湖かレマン湖湖畔に住み、相続税がかからない!?小国で富の再分配が起きないのは、ちょっとまずくないか?2014/07/21
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