内容説明
日韓交渉の妥結において池田勇人政権が果たした役割とは何だったのか。一般に「経済外交」として位置づけられる池田政権の安全保障政策を再検証し、対韓政策と相互に関連づけながら、特に請求権問題の合意について「包括的安全保障論」の観点から分析する。
目次
序章 日韓交渉の争点と池田政権の位置づけ
第1章 池田政権以前の日韓交渉―請求権問題を中心に
第2章 池田政権の対外政策における「政治経済一体路線」と日韓交渉
第3章 大平正芳の「政治経済一体路線」の展開と日韓交渉―請求権問題の合意
第4章 日韓交渉をめぐる国内外の状況
第5章 請求権問題合意後の「政治経済一体路線」
終章 「政治経済一体路線」とは何だったのか?―若干の考察と結論