目次
第1部 制度のなかで生きるやもめ(配偶者亡きあとの再婚―逆縁婚と順縁婚;くらしに埋めこまれた「レヴィレート」―ケニア・ルオ社会;寡婦がうまれる条件―オーストリア農村の結婚について;タプタニがやってくる―女性同士の結婚の「夫」というやもめ)
第2部 やもめとセクシュアリティ(ヴェドヴァの「力」の背後にあるもの―イタリアの寡婦;夫を亡くした女が困らないわけ―ニューギニア・テワーダ社会;白いサリーと赤いシンドゥール―北インド農村の寡婦の物語)
第3部 慣習、宗教と戦いのなかのやもめ(漢人寡婦と儒教倫理―その理想と現実;戦争未亡人の物語と社会の軍事化・脱軍事化)
第4部 変容する社会と「たゆたう」やもめ(「イエ」の外に曝される寡婦―儒教的寡婦像とグローバル化のはざまで;南海の島の寡婦たち―パプアニューギニア・マヌス島クルティ社会;結婚の絆、夫婦の絆―家族の観点から)
著者等紹介
椎野若菜[シイノワカナ]
1972年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科社会人類学専攻博士課程単位取得退学。博士(社会人類学)。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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