アルメニア人ジェノサイド―民族4000年の歴史と文化

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  • サイズ B6判/ページ数 241,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750325378
  • NDC分類 229.92
  • Cコード C0036

出版社内容情報

20世紀初頭のアルメニア人虐殺はなぜ起こったのか? テュルク政府はなぜ加害事実を認めないのか? 文化と民族の十字路・アルメニア高原の歴史を繙き、ペルシャ、テュルク、モンゴル、ロシアら大国の脅威に抗して生き抜いてきたアルメニア民族の姿を伝える。

はじめに
第一章 アルメニア人ジェノサイドの実態
 1 忘れえぬ恐怖の記憶
 2 ジェノサイドの背景と実態
 3 生き証人・目撃者の証言
 4 ジェノサイドを引き起こしたもの
第二章 アルメニア高地の歴史
 1 古代アルメニアの王国と文化
 2 キリスト教の受容と文化の発展
 3 中世王朝の盛衰
 4 モンゴル帝国とキリキアのアルメニア
 5 テュルク、ペルシャ、ロシアによる支配
 6 内憂外患のオスマン帝国下で
 7 アルメニア人の民族的覚醒
第三章 第一次世界大戦とアルメニアの命運
 1 列強によるオスマン帝国分割策動
 2 ローザンヌ条約
 3 アルメニア国の命運
第四章 ジェノサイドをめぐって
 1 法廷で判明したこと
 2 テュルク史のタブー
 3 「ジェノサイド発令」から九〇年、いま問われるもの
終 章 世界のアルメニア人コミュニティ
あとがき
アルメニア史対照年表
索引

目次

第1章 アルメニア人ジェノサイドの実態(忘れえぬ恐怖の記憶;ジェノサイドの背景と実態;生き証人・目撃者の証言;ジェノサイドを引き起こしたもの)
第2章 アルメニア高知の歴史(古代アルメニアの王国と文化;キリスト教の受容と文化の発展;中世王朝の衰退;モンゴル帝国とキリキアのアルメニア;テュルク、ペルシャ、ロシアによる支配;内憂外患のオスマン帝国下で;アルメニア人の民族的覚醒)
第3章 第一次世界大戦とアルメニアの命運(列強によるオスマン帝国分割策動;ローザンヌ条約;アルメニア国の命運)
第4章 ジェノサイドをめぐって(法廷で判明したこと;テュルク史のタブー;「ジェノサイド発令」から九〇年、いま問われるもの)
終章 世界のアルメニア人コミュニティ

著者等紹介

中島偉晴[ナカジマヒデハル]
1939年東京・目黒の生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。産業団体勤務・定年退職。国際政治経済、ソ連論、コーカサス地域を研究。1980年以来アルメニアを12回訪問。1984年日本アルメニア研究所設立。1984、87年テュルク領アルメニア高地訪問。1993、98年ナゴルノ、カラバフに入る。2000年和光大学オープンカレッジ講座「アルメニアの民族・文化、歴史」講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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sasha

1
強国の間で翻弄され続け、挙句にトルコによる民族全滅作戦。150万人とも言われる犠牲者を出したアルメニア人ジェノサイドに対し、トルコ政府の正式見解は「そんなもの、ありません。疎開させただけ」。加害者はいつの世も都合の悪いことは全力で否定するんだよな。ユダヤ人ホロコーストと重なる部分もある。2013/05/28

印度 洋一郎

1
書名からはルポルタージュみたいだが、実際の内容は「アルメニアの歴史」。古代以来のアルメニア民族の歴史、文化(料理のレシピやアルメニア系著名人リストも)を紹介している。著者としては、トルコ(この本ではテュルクと表記)によるアルメニア人ジェノサイドへの理解を深めるための啓蒙書として書いたのだと思われる。そのために、馴染みの薄いアルメニアの風物を色々と紹介する必要があったのだろう。第一次大戦後、アルメニアが独立する千載一遇の機会が、トルコとの関係を優先する列強の裏切りによって潰えた事情を読むと酷いなと思う。2011/03/16

Arte

0
ジェノサイドの記述は少なく、アルメニアの歴史やジェノサイド後のトルコの動向の話が主。地名は現地読みに近い表記に統一しているとのことで「テュルク」「ヴラジ・ヴォストーク」などと書かれており、ただでさえ地理に疎い私には、色々と頭に入って来なかったのが残念。2017/06/25

MORITA

0
日本人があまり知らないトルコによるアルメニア人ジェノサイドについて書かれたもの。古代アルメニア王国を始めとする同地の歴史についても書かれているのでアルメニアという国を知らない人の学びにも役立つだろう。 しかし中国がでっちあげた(いわゆる)南京大虐殺を比較対象に挙げている点が本書の信頼性を大きく損ねてしまっている。2015/01/31

宵子

0
20世紀初等にあったアルメニアジェノサイドを中心としたアルメニアの歴史や文化について書いたもの。そのため、ジェノサイド以前の歴史についても結構詳しく書かれており、黒海沿岸地域&カフカスの歴史や文化について関心がある人にもオススメできる。 虐殺についてはアルメニア側からしか(しかも結構凄惨に)書かれていないので、本当にこれについて知りたいならば、トルコ側の資料も読んだ方がいいだろう。2013/12/04

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