エリア・スタディーズ<br> モロッコを知るための65章

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モロッコを知るための65章

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  • サイズ B6判/ページ数 342p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750325194
  • NDC分類 302.434
  • Cコード C0336

出版社内容情報

マグリブ(日没の地)の西の果てモロッコ。そこは灼熱のサハラ砂漠と冠雪のアトラス山脈を抱える大地に、イスラームとヨーロッパ、そしてベルベルの文化が混在する驚くほど多様性に富んだ国である。そのモロッコの知られざる素顔を65のトピックで紹介する。

はじめに
地域概要/モロッコ地図/モロッコ史略年表
1 生態的多様性と豊かな自然の恵み
 第1章 多様な気候と風土――アトラスの賜物
 第2章 農業問題――マグリブでもっとも豊かな農業
 第3章 リン鉱石――世界でもっとも豊かな資源
 第4章 アルガンの木とアルガン油――ベルベル人の宝物
 第5章 日本の食卓を飾るモロッコ産食材――タコの輸入量が日本のタコ焼きの値段を決める
2 地域史のなかのモロッコ 世界史のなかのモロッコ
 第6章 歴史概観(1)――フェニキアとローマ文化の影響
 第7章 歴史概観(2)――アラブ・イスラームの到来とベルベル帝国の時代
 第8章 歴史概観(3)――シャリーフ王朝の伝統
 第9章 歴史概観(4)――ナショナリズム運動と独立
 第10章 二人のイブン――イブン・バットゥータとイブン・ハルドゥーン
 第11章 アンダルスからの移住者――イスラーム・スペインの残照
 第12章 世界史に登場するモロッコ――モロッコ事件と保護領化
 第13章 ジブラルタル海峡に見える世界史――ヨーロッパとアフリカの混在
 第14章 リーフ戦争――ベルベル農民たちの共和国の試み
 第15章 知られざるモロッコ兵――スペイン内戦とモロッコ人兵士
 第16章 モロッコに残るスペイン領――セウタとメリーリャ
3 文化におけるローカリズムとグローバリズム
 第17章 クスクス料理――金曜日はクスクスの日
 第18章 タジンとハリーラ――代表的な家庭料理
 第19章 アッツァイ文化――ミントティーでおもてなし
 第20章 大麻――キーフとハシーシュ
 第21章 もう一つのタバコの伝来――黒人社会支配の意外な副産物
 第22章 民衆音楽――フォークロアに息づく声と響き
 第23章 アンダルス音楽の伝統――連綿と歌いつがれる古典組み歌
 第24章 マグリブのアラビア語化――モロッコ方言の複雑な様相
 第25章 暮らしの言葉――モロッコ・ベルベル語方言タシュルヒート
 第26章 ベルベルの山村文化――日常生活と移動と変化
 第27章 こんにちは、赤ちゃん――変わりゆく出産と人々の実践
 第28章 フランス語マグリブ文学――複雑な歴史を持つ多言語社会ゆえに生まれた
4 聖性とタブーの空間
 第29章 シャリーフのメッカ――預言者の子孫の知ろしめす国
 第30章 恵みに満ちた社会?――聖者信仰と日常生活の連続性
 第31章 邪視・ジン・呪術――恐ろしきもの
 第32章 地名からわかるモロッコ社会――人、社会、自然へのまなざし
 第33章 マウリド――イスラームの「新たな」祝祭
 第34章 アーシューラーの祭り――モロッコ独特の祝祭
 第35章 ムーセムとモロッコの祭り――集いと楽しみの場の多様性
 第36章 政治体制の特徴――「アサビーヤ」から「シャラフ」へ
 第37章 三つの「タブー」――アッラー、ワタン、マリク
 第38章 タブーへの挑戦――イスラームか大洪水か
5 内なるモロッコ 外なるモロッコ
 第39章 ユダヤ社会――モロッコの内なる他者
 第40章 経済問題――貧困と失業
 第41章 アラブ・マグリブ連合――統一への夢と現実
 第42章 アラブ連盟のなかのモロッコの位置――実行力が問われるアラブ諸国の連帯
 第43章 西サハラ問題――誰が正当な西サハラ住民であるのか
 第44章 AUとモロッコ――アフリカ唯一のAU非加盟国
 第45章 アメリカとモロッコ――大海を隔てた隣人
 第46章 EUとモロッコ――地中海-EUとの間に立ちはだかる紺碧の壁
 第47章 世界に広がるモロッコ人社会――ヨーロッパの移民を中心に
 第48章 日本とモロッコ――経済交流の現状と展望
6 伝統と革新 政治・社会・文化に見える両面性
 第49章 暦に見える伝統社会――西暦、イスラーム暦、農事暦
 第50章 カラウィーン・モスクの伝統――信仰と学問の殿堂
 第51章 カリフを名乗る国王――イスラーム世界の最高指導者?
 第52章 結婚式と葬式――入念さと簡素さが示す死生観
 第53章 モロッコのエリート――伝統的エリートと近現代のエリート
 第54章 選挙と政党――民主化を妨げる多党制
 第55章 マイクロクレジット融資と女性のエンパワーメント――モロッコにおける貧困削減プログラム
 第56章 NGOの活動と地域開発――モロッコ型の小さな政府と地方分権の伝統
 第57章 フェミニズム運動――家族法をめぐる論争を中心に
 第58章 アル・カーイダとつながるイスラーム過激派――モロッコは穏健なイスラーム国?
7 オリエンタリズムとツーリズム
 第59章 映画から見たモロッコ――モロッコの魅力を知らしめた最大功労者
 第60章 絵画・ポスターから見たモロッコ――画家たちはみな東をめざした
 第61章 シャンソンから見たモロッコ――人々の歌は真実を語る
 第62章 モロッコの世界遺産――迷宮都市から要塞の集落まで八つの文化遺産
 第63章 日本人のモロッコ発見――きだみのるが描いたモロッコ
 第64章 日本の歌謡曲から見たモロッコ――あるときは妖艶、あるときは哀愁漂う異国の象徴
 第65章 青年海外協力隊が築いた日モ交流史――がっぷり四つに組んでこその異文化交流

目次

1 生態的多様性と豊かな自然の恵み
2 地域史のなかのモロッコ 世界史のなかのモロッコ
3 文化におけるローカリズムとグローバリズム
4 聖性とタブーの空間
5 内なるモロッコ 外なるモロッコ
6 伝統と革新 政治・社会・文化に見える両面性
7 オリエンタリズムとツーリズム

著者等紹介

私市正年[キサイチマサトシ]
上智大学外国語学部(アジア文化研究所)教授。1948年東京生まれ。北海道大学文学部西洋史学科卒業、東京都立大学経済学部中退、中央大学大学院博士課程(東洋史学専攻)修了。モロッコ・ムハンマド5世大学、エジプト・イブンハルドゥーン研究センター、フランス・エクサンプロパンスIREMAM(地中海アラブ・ムスリム研究センター)、アルジェ大学CREAD(応用開発経済研究センター)などで研究に従事

佐藤健太郎[サトウケンタロウ]
人間文化研究機構地域研究推進センター研究員、早稲田大学イスラーム地域研究所客員講師。1969年生まれ。東京大学文学部東洋史学専修課程卒業。東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻単位修得退学。大学院在学中にモロッコ・ムハンマド5世大学に留学。日本学術振興会特別研究員、上智大学非常勤講師などを経て、2006年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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チェ・ブンブン

23
モロッコはヨーロッパとアフリカを繋ぐ国。故にイスラム社会だが、酒が飲めたりとフランクなところがある。これを読むとファンタジアに行ってみたくなったり、暦が3つも書かれた日めくりカレンダーを買いたくなるぞ。なによりも、酒がダメなら茶をと興奮剤としてお茶を使用する点は興味深かった。2014/01/25

Akihiro Nishio

18
西アフリカ本4冊目。初めからこのシリーズを読めば良かった。歴史、文化、政治、経済などを概観できる。モロッコがスペイン戦争の発端であったこと、国王がカリフを名乗っていること、アメリカを最初に承認した国であったこと、湾岸戦争に西側諸国として出兵していることなどを知った。王朝が目まぐるしく入れ替わる。また、西アフリカと一言で言っても、リビアからモロッコまでのマグレブ社会と、セネガルより南の黒人社会はあまり交流がなさそう。今回カサブランカから1都市くらいは足を延ばせると思うが、行くならマラケシュかな。2017/11/19

のーべる

1
歴史から現代文化まで、2007年刊なので情報としては古いものもあるかも知れないですが、根幹にあるものはそんなにかわらないと思います。アフリカにありながらアラブやベルベル人の文化を色濃く持った国、スペインやフランスとの関係、シャリーフの治める国家。理解が難しいところもありますが魅力的な国あることには変わらないですね。2014/12/01

yuto_k

0
【感想】 モロッコはアフリカでありながら、人種はアラブ系であり、ヨーロッパからの影響を強く受けている。その為、特有の文化を保有している。イスラムの文化は根強いモノの、厳格ではない。2014/05/02

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