出版社内容情報
今日、東アジアでは著しい経済成長とともに市民社会の興隆と民主化が大きく進展している。本書は日本、台湾、韓国の東アジア3国におけるその実態とダイナミクスを調査分析し、またこれからの課題と方途を展望する、各国研究者たちによる気鋭の論集である。
序 説 東アジアの市民社会と民主化(西川 潤)
第1部 日本における参加型社会と市民メディア
第一章 市民社会と公共空間(西川 潤)
第二章 参加型社会の展望――生活クラブ生協の経験から(横田克己)
第三章 市民メディアの可能性(永井 浩)
第2部 台湾における新社会運動と民主化
第四章 民主化の経験とは何だったか?(蕭 新煌)
第五章 新社会運動――NPOと社区の発展(徐 世栄/蕭 新煌)
第六章 民主化の担い手としての社区運動――歴史的発展の分析と諸類型(簡 子晏)
第七章 環境保護運動――民衆の抗議運動から制度化へ(紀 駿傑/蕭 新煌)
第八章 メディアと民主主義の強化(彭 文正)
第3部 韓国における市民社会と民主化
第九章 市民社会と民主化(金 仁春)
第一〇章 ITと民主主義(曹 和淳)
あとがき(西川 潤)
資料・東アジア民主化と市民社会年表(西川 潤/金 ■錫)[■は火偏に癶+糸]
索 引
執筆者・訳者紹介
内容説明
本書は日本、台湾、韓国の各国で市民社会がどのような状況にあるか、そこでの課題は何か、また、国の民主化とどのような関係にあるかを探っている。日本と台湾の市民社会研究を、東アジアの変化というコンテキストの中で理解しようとする試みである。
目次
東アジアの市民社会と民主化
第1部 日本における参加型社会と市民メディア(市民社会と公共空間;参加型社会の展望―生活クラブ生協の経験から;市民メディアの可能性)
第2部 台湾における新社会運動と民主化(民主化の経験とは何だったか?;新社会運動―NPOと社区の発展;民主化の担い手としての社区運動―歴史的発展の分析と諸類型)
第3部 韓国における市民社会と民主化(市民社会と民主化;ITと民主主義)
著者等紹介
西川潤[ニシカワジュン]
1936年台湾台北生れ。早稲田大学政治経済学部及びパリ大学高等学術研究院卒。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。早稲田大学台湾研究所長
蕭新煌[ショウシンコウ]
1948年台湾生れ。国立台湾大学社会学科及び米国ニューヨーク州立Buffalo大学社会学修士、博士。台湾大学社会学科教授。中央研究院アジア太平洋地域研究センター所長。国家文化芸術基金会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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