出版社内容情報
インターナショナルスクールのリストや生活上の各種相談窓口、外国語で診療を受けられる病院リストなど、実際に生活するに当たって必要かつ便利なデータを多数収録。問題に当たった時の具体的な経験談も豊富に取り入れ、読者の立場に立った最新の実務ガイド。
はじめに
第1部 外国人と結婚するときに
第1章 婚姻の手続き
1 届出の前に
2 各国の婚姻制度
3 婚姻の実質的要件
4 日本で結婚するには
5 外国で結婚するには
第2章 戸籍と住民票
1 外国人と結婚した人の戸籍
2 夫あるいは妻の外国姓を名のる場合
3 家庭裁判所で改氏の申し立てをする場合
4 外国人配偶者の住民票記載
5 複合姓について
第3章 国 籍
1 日本国籍法のあゆみ
2 現行の国籍法・戸籍法
3 出生届と国籍留保届
4 届出による国籍取得
5 国籍法改正以前に生まれた子どもたち
6 子どもの名前と単独戸籍
7 二重国籍になる場合
8 国籍の選択制度
9 国籍法改正前から二重国籍の場合
第4章 帰 化
1 日本人の配偶者・日本人の子どもの帰化
2 元日本人の帰化
3 帰化の条件
4 帰化の申請と必要な書類
5 許可される直前とその後
6 帰化の問題点
第2部 外国人の家族と日本に住むときに
第5章 日本に住むための資格
1 入 国
2 申
4 その他の公的扶助
5 各種民間保険
6 銀行ローン
7 ひらかれた社会をめざして
第9章 子どもの教育
1 多文化を背景に持つ子どもたち
2 バイリンガルに育てたい
3 日本の学校への入学・編入
4 日本にある外国人学校
第10章 弁護士に相談する前に
1 離 婚
2 養子縁組するには
3 配偶者の死亡
4 遺産相続と遺言
第11章 海外へ移るとき
1 海外への引っ越し
2 出発前にしておくこと
3 海外のグループ紹介
第3部 資 料
国際結婚にかかわる法文
グループ紹介
おわりに
はじめに
日本で結婚する人の5パーセント近くが、外国人を配偶者としていることをご存知でしょうか。お隣の娘さんが、会社の同僚の息子さんが、同級生が、あるいはあなたのご家族が、さらにはあなたご自身が国際結婚をしている、それが特別のことではない時代になっているのです。人が地球規模で往来する21世紀に入り、この数字はこれからますます大きくなっていくことでしょう。
出会いがあって恋をして結婚を考える、そこまでは相手が日本人でも外国人でも同じはずですが、結婚という公的な手続きになると途端に違いが出てきます。相手の国の結婚制度・戸籍・姓・住民票・外国人配偶者のビザ・外国人登録などが問題になるのです。結婚、子どもの誕生、そして離婚や外国人配偶者の死亡まで、人生のすべてのステップで日本人カップルには課されないさまざまな届けや手続きが必要になります。
この本は、「国際結婚を考える会」の会員が自分たちの孤軍奮闘の結果得た情報を持ち寄りさらに調査や勉強を重ね、これから国際結婚をする人、国際結婚をしている人の助けになるように作ったものです。医療・教育・年金・税金・国籍・職業・社会保障・帰化などに関する、外国人が日本で暮らしるはずです。1987年の初版以来改訂を重ね、最新の正しい情報を提供できるように努力してきました。今回は第5版第1刷をお送りいたします。この本があなたやあなたのご家族のお役に立つことを、執筆や改訂作業にかかわった会員すべてが願っております。
2005年3月 島村真樹子
目次
第1部 外国人と結婚するときに(婚姻の手続き;戸籍と住民票;国籍;帰化)
第2部 外国人の家族と日本に住むときに(日本に住むための資格;外国人登録;外国人の日本生活;これからの社会保障;子どもの教育;弁護士に相談する前に;海外へ移るとき)
第3部 資料(国際結婚にかかわる法文;グループ紹介)