ライフワークとしての国際ボランティア

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750321424
  • NDC分類 333.8
  • Cコード C0036

出版社内容情報

大学を卒業し、「でもしか」で高校教員になった著者が、新しい人生の出発点となった青年海外協力隊の海外ボランティアでフィリピンの理科教師として赴任するところから、帰国後の留学、大学教員としての現在までを、生き方に悩む若者向けに書き下ろす。

はしがき
第1章 国際ボランティアへの誘い
第2章 協力隊に参加するまで
第3章 フィリピンでの隊員生活
第4章 新しい出発
第5章 フィリピンとのつながり
第6章 隊員たちのその後
第7章 協力隊を考える
第8章 グローバルな学びをつくる
あとがき

はしがき
 青年海外協力隊に参加してから、もう二五年になろうとしている。ぼくは一九八〇年から二年間、フィリピンのマニラへ理数科教師という職種で派遣された。協力隊は一九六五年にボランティアの派遣が始まったので、ぼくが隊員として出かけたときは、ちょうど一五周年だった。そのころピースコー(J・F・ケネディの呼びかけで一九六一年に始まったアメリカの国際ボランティア組織)が二〇周年を迎え、マニラのピースコー事務所で記念パーティーに参加したことを覚えている。
 そして二〇〇五年は、協力隊が発足してから四〇年になる。フィリピンは初代の隊員が派遣された国なので、協力隊と同じ四〇年の歴史をもつ。
 二〇〇五年二月には、フィリピン派遣四〇周年の記念式典がマニラのホテルで盛大に行われ、初代の隊員から現在派遣中の隊員まで多くの人たちが集まった。ぼくが参加したころは、途上国に派遣された隊員数は六〇〇〇人くらいしかいなかったが、いまでは二万五〇〇〇人以上である。この四〇年間に、ぼくを含めて、多くの若者たちが、隊員として開発途上国に出かけ、そして帰ってきたわけだ。そして、ぼくらが出かけた時代の若者たちは、いまではおじさん、おばさんに学生は正面から、ぼくがどんな人生を生きてきたか聞いてくる。自分の生き方を模索するときの一つの役割モデルとして、吟味に足るものであるかどうか、確かめようとするからだ。ぼくは、その学生たちに正面から答える責任を感じている。それがこの本を書くきっかけである。多くの若い人たちに世界に羽ばたいてもらいたいと思っている。協力隊に参加し、異文化の多くの人と接し、体験を重ねることでこれまで見えなかった世界が見えてくるようになる。そういう新しい世界に入るきっかけにしてもらいたい。
 ちょっと大げさにいうと、協力隊の経験を語ることは、次の世代の人たちに対するぼくらの使命だと感じているし、ぼく自身が協力隊員として活動したときに、お世話になった多くの人たちに対する一つの恩返しであると思っている。
 だからといって、青年海外協力隊をバラ色に描こうとしているのではない。これまでいろいろな立場から国際協力にかかわってきた。協力隊の活動をはじめ、ODAやNGOの活動を調査したり、かかわりをもったりしてきた。本書では、協力隊活動を総合的にとらえなおし、ぼく自身の考えを述べていきたい。
 これから国際協力の分野に進みたい、あるいはグローバ

内容説明

著者はこれまでいろいろな立場から国際協力にかかわってきた。協力隊の活動をはじめ、ODAやNGOの活動を調査したり、かかわりをもったりしてきた。本書では、協力隊活動を総合的にとらえなおし、自身の考えを述べていきたい。

目次

第1章 国際ボランティアへの誘い
第2章 協力隊に参加するまで
第3章 フィリピンでの隊員生活
第4章 新しい出発
第5章 フィリピンとのつながり
第6章 隊員たちのその後
第7章 協力隊を考える
第8章 グローバルな学びをつくる

著者等紹介

久保田賢一[クボタケンイチ]
1949年、神奈川県生まれ。関西大学総合情報学部教授。教育工学、開発コミュニケーション専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tocco

0
青年海外協力隊に行った方がその後どんな考えのもとどんな人生を歩んだのか、参考になりました。また読みたい。2016/07/16

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