現代中国叢書<br> 現代中国の文化

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現代中国の文化

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750321318
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0336

出版社内容情報

1949年以降に焦点をしぼり、美術、音楽、演劇および文学に分けて現代中国文化を紹介する。ここ数年の動向についても可能な限り紹介し、必要に応じて文化の伝統的背景を時系列に沿って遡及。中国の近現代の文学、芸術の入門書として必備の書。

刊行にあたって
序説――現代中国の「文化」とは何か
第一章 現代中国の美術(陸偉栄)
第一節 アヘン戦争から辛亥革命まで
第二節 民国期の美術(1919~36年)
第三節 日中戦争時期の中国美術(1937~45年)
第四節 新中国の美術
 1 文革までの美術(1949~66年)
 2 文革期の美術(1966~76年)
 3 転換期の美術(1977~89年)
 4 1990年代の美術
第五節 主な美術家
 斉白石/徐悲鴻/劉海粟/豊子ガイ(りっしんべんに豈)/蒋兆和/傅抱石/林風眠/司徒喬/李可染/李樺/王式廓/力群/董希文/黄新波/古元/石魯/黄冑/方増先/陳逸飛/羅中立/陳丹青/徐冰/方力鈞
第二章 現代中国の音楽――古代から現代までの流れ(孫玄齢)
第一節 中国音楽の歴史
 1 輝かしき幕開け――太古から夏、商の音楽(紀元前8000年~前11世紀)
 2 群星きらめく時代:音楽史上初の頂点――西周から戦国の音楽(前11世紀~前221年)
 3 大河の奔流:吸収と融和の時代――秦、漢代から六朝の音楽(紀元前221~紀元589年)
 4 盛世の音:音楽史に輝く絶頂期――隋唐>第二節 1949~66年の文学――「延安文学」の持続と延長
 1 政治との連動:度重なる批判運動
 2 社会主義文学の構成:新たな文学の性格付け
 3 創作の実態:農民の物語と革命英雄伝奇への収斂
 4 他の作品および異色を帯びた作品群
第三節 1966~76年の「文革期文学」――先鋭化した「延安文学」
 1 政治的権力による文学の「専制」的支配
 2 文学の一元化の頂点:「模範」文学の様相
 3 苦難の時代の産物:「地下文学」
第四節 「文革」後~80年代――現代文学の再構築
 1 歴史的転換:過去の清算と新しい時代の到来
 2 新しい文学の出発:「傷痕文学」「反思文学」および「改革文学」の出現
 3 詩の輝き:既成詩人の復帰と探索者の躍進
 4 新たな展開:伝統文化の再発見と「尋根文学」
 5 形式と技巧への憧憬:モダニズム文学の様相
 6 生活への帰還:新写実小説と新歴史小説
第五節 90年代――20世紀最後の展開
 1 時代の変化に同調した文学の多元化・個人化・商業化
 2 歴史の多角的把握:新歴史小説の深化
 3 物質主義・実用主義への抵抗:理想と精神的価値を

あとがき
 本書は中国の歴史文化という大きな流れを念頭に置きながら、1949年以降の中国美術、音楽、演劇と文学を中心に、現代文化を点描したものである。本書を通して窺えるように、この半世紀来、中国文化は大きな変化を遂げた。しかも、その劇的な変化は現在なお進行中である。
 現代中国の文化を語るのに、文学と芸術しか取り上げていないのは、文化の序列化を意図したものではない。すなわち、サブカルチャーが文学や芸術と比べて、一段と低いところに位置するもので、文学や芸術は現代文化のなかでも上位に位置し、かつ文化を代表する主要な部分である、と考えたからではない。将来を展望するとき、むしろ、後者の方により目を向けるべきなのかもしれない。実際、今日の文学がまだ文化のピラミッドの頂点に位置しているかどうかはかなり疑わしい。今後はさらなる変動が予想されるであろう。
 その意味では、本書は『現代中国の文化』というより、『現代中国の芸術と文学』という書名のほうがふさわしいかもしれない。実際、この本は現代中国の芸術と文学を紹介するものとして構想され、執筆者の人選においてもその点を優先した。
 それでも書名を『現代中国の文化』にしたのていた部分は以前より後退し、芸術と文学の相関関係も大きく変容した。その点において消費文化が急拡大する中国と、ポストモダン時代の真っ只中にある日本とはそれほど大きな違いはない。そのことを意識して、あえて芸術を文学の前に置いた。(後略)

内容説明

1949年以降に焦点をしぼり、美術、音楽、演劇および文学に分けて現代中国文化を紹介する。ここ数年の動向についても可能な限り紹介し、必要に応じて文化の伝統的背景を時系列に沿って遡及。中国の近現代の文学、芸術の入門書として必備の書。

目次

第1章 現代中国の美術(アヘン戦争から辛亥革命まで;民国期の美術(1919~36年) ほか)
第2章 現代中国の音楽―古代から現代までの流れ(中国音楽の歴史;中国民間音楽の成り立ち ほか)
第3章 現代中国の演劇(中国演劇の流れ;近代の演劇 ほか)
第4章 現代中国の文学(1)新中国から改革開放まで(現代中国文学の源流;1949~66年の文学―「延安文学」の持続と延長 ほか)
第5章 現代中国の文学(2)21世紀の中国文学(さまざまな試み;媒体とジャンル別の動き ほか)

著者等紹介

張競[チョウキョウ]
1953年、中国上海市生まれ。華東師範大学助手を経て、1985年に来日。東京大学総合文化研究科博士課程修了。東北芸術大学助教授、国学院大学助教授を経て、明治大学教授

孫玄齢[ソンゲンレイ]
1944年生まれ。中国戯曲学院卒業。中国音楽史、中国古典演劇音楽理論専攻。元中国芸術研究院音楽研究所助教授。神田外語大学助教授、東京外国語大学客員教授を経て、麗沢大学教授

潘世聖[ハンセイセイ]
1960年、中国吉林省生まれ。東北師範大学中国語言文学系卒業。吉林大学大学院修士課程(中国近代文学)修了。北京語言学院中国語言文学系教員を経て、94年来日。鹿児島大学大学院修士課程(日本近代文学)修了。九州大学大学院博士課程後期課程(日本社会文化)を修了し、博士(比較社会文化)学位取得。九州大学大学院言語文化研究院外国人教師。日本近代文学・文化、中国近現代文学専攻

陸偉栄[リクイエイ]
1963年生まれ。南京師範大学卒業。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(美術史学)博士後期課程修了。中国美術史専攻。早稲田大学、埼玉大学、中央大学で中国近代文化論を教える

魯大鳴[ルーダーミン]
1958年、中国北京市生まれ。76年、北京市戯曲学校卒業、京劇専攻。同年、北京風雷劇団入団。10年あまりの役者生活を経て、87年来日。東京造形大学で舞台空間デザインを学ぶ。明治大学兼任講師。中国京劇教室主宰
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