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ハンドブック現代アフガニスタン

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  • サイズ A5判/ページ数 421p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750321127
  • NDC分類 302.262
  • Cコード C0036

出版社内容情報

20年以上に及ぶ混乱と紛争の近現代を歩むアフガニスタン。本書は、アフガニスタン地域研究の基礎を築き、紛争解決、復興支援の一助とすべく、地勢、歴史から政治、経済までの包括的な考察に加え、詳細年表、関連文献と新憲法の邦訳も収録した有用な一冊。

まえがき
序 論 アフガニスタンの地理的な位置について(鈴木 均)
第1章 アフガニスタン現代史の概説
第1節 ソ連軍侵攻からムジャーヒディーン政権樹立まで(山根 聡)
第2節 ターリバーンの登場から新憲法制定まで(柴田和重)
第3節 中央アジア世界とアフガニスタン──交流と断絶(清水 学)
第2章 地方・農村部の諸問題
第1節 その後のアフガニスタン農村──フィールドワークの試み(鈴木 均)
第2節 農村部におけるシューラー創設活動──インタビュー資料(鈴木 均)
第3節 アフガニスタンの麻薬経済と密輸(牧野百恵)
第3章 基本文献解題
第1節 近代史──国家形成過程(小牧昌平)
第2節 現代政治関係(鈴木 均・窪田朋子)
第3節 経済情報──インターネット情報を中心に(大西 圓)
第4章 資料
第1節 アフガニスタンの憲法史とロヤ・ジルガ(鈴木 均)
第2節 アフガニスタン新憲法翻訳
第3節 現代アフガニスタン政治の主要組織および人物(窪田朋子)
第4節 アフガニスタン年表(小牧昌平・窪田朋子)
第5章 アジア経済研究所図書館所蔵 アフガニスタン関係文献目録(泉沢久美

まえがき
 2001年9月11日の米国同時多発テロ以来、アフガニスタンの20年以上に及ぶ混迷状態からの復興は国際社会が共同で解決するべき重要問題として意識され、同国の動静は常に国際社会の注目するところとなっている。だが1979年末のソ連軍の侵攻以来、アフガニスタンに対する国際的な関心はややもすれば政治的・軍事的な分野に偏し、アフガニスタン国家の復興の礎となるべき当該地域についての知的インフラの蓄積は、この20余年間ほとんど進展してこなかったといわなければならない。
 この莫大な知的断絶にいくらかでも楔を打ち込み、将来的なアフガニスタン地域研究のための小さな出発点となることを願って本書を世に送る。本書はアフガニスタンに研究上の関心を向けようとする人にとって最初の手掛かりとなるような情報をできるだけ広い網をかけて集め、編集したものである。それゆえ本書が対象として想定している読者はアフガニスタン研究者に限るものではなく、学生、実務家、ジャーナリストなど、およそアフガニスタンについて具体的な知識を得ようとする人は、本書から何らかのヒントを得られるのではないかと期待している。
 本書の骨格になったのはアジア経済研に焦点を当て、2003年秋の時点の現地報告とそれに付随するインタビュー資料、また現在インターネットで入手可能な社会経済データをもとに麻薬経済および密輸問題の基本的構造を論じた論考を収める。第1節の論考は『現代の中東』第34号(2004年1月)からの転載である。
 第3章は文献解題であり、学生やビジネスマンなどの読者がアフガニスタンに研究的な関心を持ってアプローチする際の最初の手掛かりを提供することを目的として、近代史・現代政治および経済情報の各分野で参照するべき基本的な文献についてそれぞれ紹介・解説している。
 第4章は2004年の1月4日に採択されたアフガニスタンの新憲法をめぐる論考と翻訳、および政治組織・主要人物の解説と年表で構成される資料編からなる。特に新憲法の翻訳はダリー語・パシュトー語原文からの邦訳であり(同時に公表された英語の仮訳も参照)、2003年11月3日に発表された最終草案からの異同についても逐一注記している。翻訳にあたられた登利谷正人氏(慶應義塾大学院生)の努力を多としたい。
 最後の第5章はアジア経済研究所図書館に現在所蔵されているアフガニスタン関係図書のリストであり、同図書館の泉

目次

アフガニスタンの地理的な位置について
第1章 アフガニスタン現代史の概説(ソ連軍侵攻からムジャーヒディーン政権樹立まで;ターリバーンの登場から新憲法制定まで ほか)
第2章 地方・農村部の諸問題(その後のアフガニスタン農村―フィールドワークの試み;農村部におけるシューラー創設活動―インタビュー資料 ほか)
第3章 基本文献解題(近代史―国家形成過程;現代政治関係 ほか)
第4章 資料(アフガニスタンの憲法史とロヤ・ジルガ;アフガニスタン新憲法翻訳 ほか)
第5章 アジア経済研究所図書館所蔵アフガニスタン関係文献目録(概説書;歴史 ほか)

著者等紹介

鈴木均[スズキヒトシ]
日本貿易振興機構アジア経済研究所新領域研究センター副主任研究員。1958年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専門課程修士課程修了。学術修士。専攻はイラン、アフガニスタンの地域研究。9・11同時多発テロをテヘランで経験、2003年からアジア経済研究所でアフガニスタンに関する研究会を組織
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

14
全然知らなかったアフガニスタンの現代史、特にソ連のアフガニスタン侵攻から内戦、憲法制定までの流れがわかりました。また地政学的な話も概要を掴むことが出来ましたので良かったです。ただ15年以上前の本ですのでその後が書かれている本を探してみようと思いました。2021/08/31

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