36人の日本人 韓国・朝鮮へのまなざし

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750320533
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0036

出版社内容情報

2002年4月刊行『韓国・朝鮮と向き合った36人の日本人』の続編。今回も近現代の政治家・文化人・学者等幅広いジャンルの「善玉」「悪玉」人物を取り上げる。彼らの韓国・朝鮮観は2004年の韓流ブームに代表される韓国文化へのある種の「あこがれ」のようなものではない。紆余曲折を経たこれまでの日韓・日朝関係を再認識することのできる一冊。

吉田松陰◆「国体」の探究と「征韓」の思想(吉野誠)
山県有朋◆朝鮮を「利益線」とした独善的安全保障観(高大勝)
大井憲太郎◆大阪事件における「民権」と「連帯」(吉野誠)
柏木義円◆同化政策を支える伝道を批判(岡野幸江)
国分象太郎◆対馬から翔けた通訳・外交官(石川遼子)
新渡戸稲造◆朝鮮=スコットランド観への道程(田中愼一)
中部幾次郎◆朝鮮の鮮魚仲買商から巨大水産会社へ(神谷丹路)
宇垣一成◆朝鮮支配合理化の一典型(宮田節子)
小倉武之助◆善意の仮面を被った朝鮮遺物のスーパーコレクター(南永昌)
喜田貞吉◆喜田史学と「日鮮同祖論」(三ツ井崇)
幸徳秋水◆民族か階級か――明治社会主義の陥穽(川上哲正)
与謝野鉄幹◆朝鮮を舞台に詠んだ「志士」の歌(吉野誠)
南次郎◆朝鮮支配の体現者(宮田節子)
山崎今朝弥◆独自の視点で植民地支配を批判(森正)
小杉未醒◆従軍画家の描いた朝鮮(岡野幸江)
小倉進平◆朝鮮語学の確立とその背景(三ツ井崇)
石橋湛山◆植民地放棄の論理(姜克實)
石川啄木◆韓国併合に異を唱えたしなやかな感性(高大勝)
石井漠◆崔承喜を朝鮮で最初の近代舞踊家に育てる(平田恵理子)
長璋吉◆普段着の朝鮮語をめざして(木下隆男)
あとがき(舘野アキラ)

あとがき
 本書の前編に当たる『韓国・朝鮮と向き合った36人の日本人』が、明石書店から刊行されたのは二〇〇二年四月である。それから約三年の歳月が流れ、再びこのようなかたちで読者のみなさんにお目見えすることになった。
 編者であるわたしは前書の「まえがき」において、刊行意図を「日本人全体が何気なく身に付けている朝鮮蔑視観や差別意識、それが問題なのだ。それは何らかの機会に自然に噴出して朝鮮(韓国)人を傷つけるのだ。そうした『問題』がおきるたびに、なぜそうなってしまうのか、そうした誤りが生まれる原因は何なのか、どうすればそれをなくすことができるかを解明したいという思いに駆り立てられる。つまり、日本人の朝鮮観の淵源と形成過程をトータルに探り、是正する道を考えてみたいということである」と書き、「一冊の本のなかに、これほど大勢の日本人の、朝鮮との接点、朝鮮認識、かかわりの内容を盛り込んでいるのが本書の特徴の一つである。大勢の人物を取り上げたのは、日本人の朝鮮への対峙の仕方が幅広く見渡せるからであり、同時に、日本人の朝鮮観(認識)の複雑性、多様性を示したかったからである」と述べた。
 続編というべき本書においても、そ一冊の本にまとめることができた。
 
 幸いなことに前書は読者から好意的に迎えられ、「たんに“悪玉”“善玉”論ではない、過去を清算し得ない日本を直視する試み」とか、「その対象の広がりにはあらためて驚かされる。論考も当該人物に対する専門家たちの手によるものが多く、文体も平易で読みやすい。各記述ごとに参考文献が示されるなど、当該人物研究の手がかりも示してくれており、これから研究してみようという者に対しても親切であると言える」とか、「良きにつけ悪しきにつけ、隣国と対峙した人びとの思想と行動に目を向けよう」とするのに好適である、と評価されたりした。
 本書は「韓国・朝鮮と向き合った」人物を扱っているが、今の日本人読者には馴染みの薄い者も大勢登場してくる。けれども本書を(前書とともに)読み進めていけば、二〇世紀の日本と朝鮮(韓国)との関係の知られざる歴史や、各界各層の人々の関わり合いの諸相を再発見することができるし、再発掘の手がかりも得られるのだ。その意味では、日本と朝鮮(韓国)との関係を扱った数ある歴史書の中では、異色の人物評伝集としての位置を占めているといえるだろう。本書によって「悪玉」的な日本人の足跡が知ら遠くない近い将来に、明石書店の賛同を得て、さらに続々編の編纂をしなければならないと考えている。そのためにも読者のみなさんの、忌憚のないご意見・ご批判を寄せていただきたいと思う。(後略)

目次

吉田松陰―「国体」の探究と「征韓」の思想
山県有朋―朝鮮を「利益線」とした独善的安全保障観
大井憲太郎―大阪事件における「民権」と「連帯」
柏木義円―同化政策を支える伝道を批判
国分象太郎―対馬から翔けた通訳・外交官
新渡戸稲造―朝鮮=スコットランド観への道程
中部幾次郎―朝鮮の鮮魚仲買商から巨大水産会社へ
宇垣一成―朝鮮支配合理化の一典型
小倉武之助―善意の仮面を被った朝鮮遺物のスーパーコレクター
喜田貞吉―喜田史学と「日鮮同祖論」〔ほか〕

著者等紹介

舘野〓[タテノアキラ]
1935年、中国大連生まれ。自由寄稿家、韓国語翻訳家。韓国・中国との文化交流をサポート。2001年10月、韓国文化観光部長官より「出版文化功労賞」を授賞される
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感想・レビュー

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がんぞ

4
日本の降伏でさっそく朝鮮半島(本来敗者の)朝鮮人の日本人略奪殺害が開始され、侵略は日本本土にも及び、「朝鮮学校」の設立はその一端だった。占領軍はそれの解散を命じ、「日本の学校は日本人教師が教えること、朝鮮学校も」(朝鮮語での反米教育を警戒したのだろう)としたが、反発した朝鮮人と日本共産党(当時は南鮮共産党と一体)は大阪府庁にはじめ話し合いで乗り込み、ついで談判決裂とみて破壊行為に出て警察の手に負えず「非常事態宣言」で鎮圧に占領軍の手を借りた/不当な占領政策に対し闘い勝ち取った権利とあるが具体的暴力は不言及2021/01/10

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