シニアのための国際協力入門―地球と子どもの未来のために

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750320274
  • NDC分類 333.8
  • Cコード C0036

出版社内容情報

北谷勝秀(元国連事務次長補)、石井澄江(ジョイセフ事務局長)など国連や国際機関、NGOで活動してきた執筆陣が、シニア世代に向けて書いた国際協力のすすめ。海外ボランティアとして世界各国に赴任したシニアたちの活動記録も掲載。

発刊によせて 「シニア」と「国際協力」(樋口陽一)
プロローグ 国際協力のすすめ――シニア世代だからできること(川橋幸子)
第1部 私たちと国際協力のつながり
第1章 何故の国際協力?――未来を築くための第一歩(北谷勝秀)
第2章 シニアの力を世界のために――生きがいとしての国際貢献(五月女光弘)
第2部 国連や国際機関、NGOが取り組んでいること
第3章 ミレニアム開発目標(MDGs)と期待されるNGOの役割(池上清子)
第4章 NGOの活動 生命を守るために――国際協力の現場から~保健分野での取り組み(石井澄江)
第5章 国際機関の取り組み 児童労働、貧困のない世界へ――尊厳を持って働ける仕事の確保を目指す(堀内光子)
第6章  インタビュー 緒方貞子さん(聞き手 川橋幸子)
 「日本には人道大国になってもらいたい。遠い国の人々に対する連帯感を持てるかどうかが鍵です」
第3部 シニアが語るボランティアの醍醐味(取材・文  西内正彦)
1 JICAのシニア海外ボランティア
2 日本シルバーボランティアズ、六五カ国へ三六〇〇人を派遣
3 国際協力を支えるシニアたち
巻末資料
 1 新

あとがき
 阪神淡路大震災から間もなく一〇年という今年、二〇〇四年の晩秋に新潟中越地震が起きました。災害は忘れた頃にやってくる(寺田寅彦)どころか今回は「忘れないうちにやってきた」感じです。新潟生まれの私は「冬の新潟」を多少なりとも知っているだけに、被災地のこれからが心配です。被災者ご自身と行政とボランティアたちが懸命に協働していますが、都市型災害と農村型災害の違いはあっても共通するのは、高齢者が「災害弱者」となるということでしょうか。冒頭、プロローグで述べたとおり、私とボランティア活動との出会いは阪神淡路大震災にあります。それと、二期一二年間の国会議員の仕事が、「失われた一〇年」といわれる九〇年代の日本経済・社会の低迷期とすっぽり重なっていたこと、同時に、九〇年代直前の「ベルリンの壁の崩壊」が明るい兆しどころか実は、世界の平和と安定を脅かす時代のはじまりとなったことが、私にNPO活動への関心を深めさせました。
 そんななかで、四〇年間にわたる国連の海外勤務を終え、日本に帰国してNPO法人「2050」を主宰している北谷勝秀さんとの出会いがありました。温かくて包容力のある方です。北谷さんと話をするとどこか心が癒

目次

プロローグ 国際協力のすすめ―シニア世代だからできること
第1部 私たちと国際協力のつながり(何故の国際協力?―未来を築くための第一歩;シニアの力を世界のために―生きがいとしての国際貢献)
第2部 国連や国際機関、NGOが取り組んでいること(ミレニアム開発目標(MDGs)と期待されるNGOの役割
NGOの活動 生命を守るために―国際協力の現場から 保健分野での取り組み
国際機関の取り組み 児童労働、貧困のない世界へ―尊厳を持って働ける仕事の確保を目指す
インタビュー 緒方貞子さん(聞き手・川橋幸子)「日本には人道大国になってもらいたい。遠い国の人々に対する連帯感を持てるかどうかが鍵です」)
第3部 シニアが語るボランティアの醍醐味(JICAのシニア海外ボランティア;日本シルバーボランティアズ、六五カ国へ三六〇〇人を派遣;国際協力を支えるシニアたち)
巻末資料

著者等紹介

緒方貞子[オガタサダコ]
国際協力機構理事長

五月女光弘[サオトメミツヒロ]
外務省参与・NGO担当大使。(財)国際開発高等教育機構(FASID)国際開発研究センター客員研究員、早稲田大学政治経済学部・明治学院大学法学部・立教大学大学院兼任講師。前・駐ザンビア共和国特命全権大使、兼・駐マラウイ共和国特命全権大使、元・駐オークランド(ニュージーランド国)総領事。1995年文芸春秋ベスト・エッセイストの一人。(財)日本国際政治学会会員

堀内光子[ホリウチミツコ]
国際労働機関(ILO)駐日代表及びジェンダー特別アドバイザー。仕事・労働及びジェンダー専門家。国内では労働省及び総理府に勤務。海外では、日本政府国連代表部(1993~96年在ニューヨーク)、国連女性の地位向上部社会政策官、第三回世界女性会議準備事務局員を兼務(1984~88年在ウィーン)。ILO事務局長補(アジア・太平洋担当、1996~2000年在バンコク)

樋口陽一[ヒグチヨウイチ]
早稲田大学教授、東京大学名誉教授、東北大学名誉教授。1934年仙台市生まれ。東北大学大学院博士課程修了(法学博士)後、東北大学、東京大学、上智大学、早稲田大学で教鞭をとる。日本学士院会員。国内のみならず国外でも研究活動を行う。国際憲法学会名誉会長、フランス学士院通信会員。2000年より「いきいきフォーラム2010」顧問

池上清子[イケガミキヨコ]
国連人口基金東京事務所長。国際基督教大学卒。同大学院修士課程修了(国際行政学専攻)。国連本部人事局、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)勤務ののち、(財)ジョイセフ企画開発部長などを経て、現職
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