明石ライブラリー<br> 在日の原風景―歴史・文化・人

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明石ライブラリー
在日の原風景―歴史・文化・人

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750319957
  • NDC分類 316.81
  • Cコード C0336

出版社内容情報

在日韓国人として、韓国の歴史、文学、芸術をどうとらえるか。また、近代日本との関わりのなかで苦難の道をたどったハンセン病患者との交流から在日韓国・朝鮮人史をとらえ直す新たな視点を探る。

第1章 私の原風景
 大阪、小林町朝鮮人部落のこと
 八・一五解放前後の舞鶴の思い出
第2章 身辺雑記
 年賀状の思い出
 魔女の一撃――腰痛に苦しむ――
 冬の身辺雑記
 夏の身辺雑記
 秋の身辺雑記
 春の身辺雑記
 暑い夏の日のこと――二○○一年夏――
第3章 ハンセン病考
 ハンセン病考
 ムンドゥンイ詩人 韓何雲
 神様も不公平なことをなさるものだ
 受難と告発――ハンセン病者たちの人権回復――
 在日朝鮮人ハンセン病小史
第4章 韓国美術史研究ノート
 画人安堅の「夢遊桃源図」
 室町期以後の絵画の交流
 真景山水画の第一人者鄭ソン
 金弘道と申潤福
 奔放不羈の画人張承業
 民族文化財を収集した全澗松
第5章 壬辰倭乱を考える
 耳塚に思う
 北関大捷碑考
 義妓論介について
 余大男の涙
 被虜人についての覚え書
 明国軍の朝鮮救援
第6章 人物評伝
 朝鮮中立化統一論を提唱した金三奎
 韓国女性解放運動の先駆者羅ヘ(くさかんむりに恵)錫
 不遇の画家李仲燮
 蝶学者石宙明
 放浪の天才詩人金笠について
第7章 追悼記
 鎮

あとがき
 私もその一人であるが、近ごろ本を読み始めようとする場合、「目次」と「あとがき」に先ず、目を通す癖がついてしまった。別にそうしなければならない決まりはないが、手っ取り早くその本の内容を把握できる点で便利ではないかと思う。
 本書の中身は、第1章私の原風景、第2章身辺雑記、第3章ハンセン病考、第4章韓国美術史研究ノート、第5章壬辰倭乱を考える、第6章人物評伝、第7章 追悼記、という七章からなっている。なお、本のタイトルは「在日の原風景――歴史・文化・人」となっているが、これに特別な意味はなく、在日が共通の根底にあるからだと理解されたい。
 第1章の「私の原風景」についていえば、ずいぶん昔の思い出話を引っ張り出して恐縮であるが、これが私の長い在日の出発点であり、原体験に当たる。戦前の朝鮮人は大概こうした劣悪な生活を強いられて来たといえる。二篇とも在日朝鮮人運動史研究会で報告したものを再録した。
 第2章の「身辺雑記」は主に日記体によるもので、自分の日頃の生活や人生観がある程度反映されていると考えられるが、内容は羞ずかしい限りである。私は元々浅学菲才で、社会的にこれぞと自慢できる仕事ができなかった久、会場、東大駒場)に参加し、そこで勉強したものを六篇の小論にまとめたものである。
 次いで第6章の「人物評伝」は、私がかねてから注目し、興味をもって来た五人の人物、すなわち、朝鮮中立化統一論を提唱した金三奎、韓国女性人権運動の先駆け羅ヘ(くさかんむりに恵)錫、不遇の画家李仲燮、蝶学者石宙明、そして放浪の天才詩人金笠について照明を当てたものである。その都度、雑誌その他に発表してきたものを「人物評伝」としてまとめてみた。
 最後の第7章の「追悼記」は、有名無名の諸先輩がたの死に際して、哀惜の念を込めて書いたものである。人間の生と死に真摯に向かい合い、友情を大事にすることは人生に重要な意味をもつものだと考える。昔は輓詞などの類いは立派な詩文学のジャンルに属した。そうした意味でも「追悼記」を本書の中に収録できて感慨深いものがある。(後略)

目次

第1章 私の原風景
第2章 身辺雑記
第3章 ハンセン病考
第4章 韓国美術史研究ノート
第5章 壬辰倭乱を考える
第6章 人物評伝
第7章 追悼記

著者等紹介

崔碩義[チェソギ]
1927年韓国慶尚南道泗川生まれ。立命館大学文学部哲学科卒業。その後、在日朝鮮人運動(朝鮮新報社)にたずさわる。1980年から朝鮮近世文学研究に転身し、執筆活動に入る。在日朝鮮人運動史研究会会員
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