出版社内容情報
17歳で共産党に入党した著者が、社会変革を信じて参加した、枚方事件・台風による水害の救援活動などをとおしてみた、終戦直後の、日本の若者や朝鮮籍の人々の懸命な姿。朝鮮戦争と共産党の政治活動の関連・当時の共産党組織への批判など、未発表の資料をふんだんに駆使し、知られざる戦後史を詳細に検証。
まえがき
第一部 吹田・枚方事件
前章 四国山地から――「野村騒動」異聞――
一章 枚方事件
1 枚方は兵器の町だった
2 旧枚方工廠爆破事件
3 小松正義方襲撃事件
4 獄窓の中で
5 枚方を平和の街に
二章 吹田事件
1 朝鮮戦争と日本共産党
2 平和と独立の夕べ、待兼山へ
3 遊撃隊の攻防
4 山越部隊と電車部隊
5 吹田争乱
6 総括を検証する
第二部 和歌山・奈良山村工作隊
三章 奥吉野巡歴
1 野迫川村水害救援隊
2 北股青春譜
3 河鹿の宿
4 山村工作隊の結成
5 立里の山小屋
6 最期の日記
7 大塔村飛養曾を訪ねて
四章 有田川遡上
1 花園村から清水町へ
2 女性町議の誕生
3 ある工作隊員の生涯
4 五村の疾風
5 独遊隊の結末
後章 軍事方針の行方
1 「六全協」をめぐって
2 「八尾飛行場」工作へ
3 町工場で働く
4 任務放棄
5 木の本に行く
6 中国紅十字会代表団の警護
7 四九年目の再会
8 「アカハタ」分局ヘ
9 ある工作隊員の死
解説――抵抗権と武装権の今日的意味
あとがき
資料 「球根栽培法」第二巻・第
内容説明
隣国の朝鮮半島で起きた朝鮮戦争時代に、日本における反戦闘争に参加した青年の精神史。
目次
第1部 吹田・枚方事件(四国山地から―「野村騒動」異聞;枚方事件;吹田事件)
第2部 和歌山・奈良山村工作隊(奥吉野巡歴;有田川遡上;軍事方針の行方)
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松本直哉
kamakura