出版社内容情報
イスラーム教徒の日常の暮らし、信仰はどのようなものか。キリスト教徒から改宗したイギリス女性がわかりやすく、具体的に解説する。慎み深さを本旨とするイスラーム世界の魅力、また、歴史にさかのぼってイスラームの本当の姿、教義を語りかける。
序論
1 ムハンマド
1 祝福された預言者ムハンマドの生涯
2 継承
2 クルアーンとその教え
3 クルアーン
4 クルアーンに啓示されたイスラームの教え
3 イスラームの信仰
5 イバーダート
6 イスラーム信仰の柱
7 ザカートと断食
8 ハッジ――マッカへの巡礼
9 ジハード
10 祝祭日
4 礼拝の場所
11 モスク
5 シャリーア――イスラームの生き方
12 シャリーアとスンナ
13 スーフィズム
14 人権
15 生命の尊厳
16 裁判、罪、罰
17 労働と富
18 性
19 女性の権利
20 麻薬、アルコール、タバコ
21 友情ともてなし
22 団結、カリフ制とヒズブ・アッタフリール
23 グリーンイスラーム
24 イスラームの倫理観
6 通過儀礼
25 誕生
26 結婚と離婚
27 老年期
28 死と埋葬
7 イスラームの社会生活
29 イスラームの衣服
30 イスラームの食物
31 西欧に暮らすムスリムの諸問題
32 二一世紀のイスラーム
用語解説
解説 人びとのイスラーム……片倉もとこ
本書は、イスラーム教徒に改宗した一人のイギリス人によって書かれたイスラーム入門書である。著者のルカイヤ・ワリス・マクスウドは、生粋の英国人で、イギリス国教会に属するキリスト教徒として育ち、イングランド東部ハル大学でキリスト教神学を専攻し、三位一体論を研究した人である。一九六三年に卒業してから、三十年あまりの間いくつかの高等学校で教鞭をとり、宗教教育に従事した。キリスト教についての教科書その他を書いており、それらは、ロザリン・ケンドリックというクリスチャンネームで出版されている。
(中略)
この本の大きな特色は、一般の日本人にとって、たいへんわかりやすいイスラーム理解の入門書になっているということである。なぜなら、おおかたの日本人は、キリスト教については、ある程度の知識があるのでキリスト教徒だった著者が、イスラームを語るのに、ついていきやすい。生まれつきのムスリムの場合には、当然すぎて、うまく説明してもらえないことも、意識的にイスラームを勉強し、キリスト教徒からムスリム(イスラーム教徒)に改宗した彼女の口から語られると、日本人には理解しやすいように思われる。
ここで語られているイスラームは、ごく普通
目次
1 ムハンマド
2 クルアーンとその教え
3 イスラームの信仰
4 礼拝の場所
5 シャリーア―イスラームの生き方
6 通過儀礼
7 イスラームの社会生活
著者等紹介
片倉もとこ[カタクラモトコ]
1937年、奈良県生まれ。東京大学大学院地理学博士課程卒業。理学博士。津田塾大学教授、国立民族学博物館教授、総合研究大学院大学教授を経て、現在、中央大学総合政策学部教授。国立民族学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授
武田信子[タケダノブコ]
東京都生まれ。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。東京大学大学院理学系研究科地理学専攻中途退学。現在、主婦業、母親業のかたわらイスラーム関係の翻訳に従事する
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