出版社内容情報
労働･医療・居住問題をはじめ、国際結婚、近隣との人間関係、日本に定住するうえでのエスニック･ネットワークをどのように利用しているか。そのネットワークは何を提供しているか。短期就労から長期居住へと問題が深化しつつある現状を明らかにする。
刊行の趣旨
はじめに
第１章 移民の居住と生活――現状と展望◇石井由香
１ 移民の「居住・生活」をどうとらえるか
２ 異文化を持つ人々の増加と日本政府の「定住」への認識
３ 移民の生活戦略と地域社会における諸問題
４ エスニック・ネットワークと日本社会
５ 日本社会の多様性への認識――結びに代えて
第２章 日本で働くという経験／外国人と働くという経験◇五十嵐泰正
１ 「外国人労働者」は、「労働」する「外国人」なのか？
２ 建前のほころびの結果としての「外国人労働者」の存在
３ 日本の職場で働くということ
４ 「外人」と一緒に働くということ
第３章 定住外国人の健康問題と保健・医療・福祉◇平野（小原）裕子
１ 定住外国人の健康問題と日本社会との関わり
２ 定住外国人に対する社会保障をめぐる現状
３ 外国人と構築する新しい社会
第４章 外国人の住宅・居住問題◇稲葉佳子
１ 外国人の住宅事情
２ 民間賃貸住宅における住宅問題――新宿区大久保
３ 公営住宅における住宅問題
４ 外国人居住問題への施策・制度面からの取り組み
５僑ネットワークの展開
３ 新華僑ネットワークとメディア
４ 新華僑ネットワークの今後
索 引
目次
第１章 移民の居住と生活―現状と展望
第２章 日本で働くという経験／外国人と働くという経験
第３章 定住外国人の健康問題と保健・医療・福祉
第４章 外国人の住宅・居住問題
第５章 日系ブラジル人集住地域における生活世界と人間関係
第６章 移民の教育問題
第７章 国際結婚と家族―在日フィリピン人による出産と子育ての相互扶助
第８章 エスニック・ネットワークの新たな展開―在日中国人のネットワークとメディア
著者等紹介
石井由香［イシイユカ］
１９６５年生まれ。津田塾大学大学院国際関係学研究科博士課程単位取得退学。博士（社会学、筑波大学）。立命館大学産業社会学部助教授を経て、現在立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部助教授
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