出版社内容情報
原始時代から1993年文民政権スタートに至る朝鮮歴史のなかで、転機となった100項を主題別に取り上げ、わかりやすく解説する。歴史を楽しく学ぶために、事件・人物・文物など様々なトピックを取り上げ、社会史の理解も深まる100のものがたり。
著者序文 朴垠鳳
01 先史時代から古代国家の形成
02 古代三国の発展と渤海
03 高麗王朝時代の政治と社会
04 朝鮮王朝前期の社会
05 朝鮮王朝後期の社会
06 封建社会の崩壊と近代への胎動
07 外圧下での近代化
08 植民地化への道程
09 植民地下の朝鮮
10 解放から分断へ
11 現代社会の展開
訳者あとがき 文純實/姜明姫
この本[原書]は、原始時代から一九九三年の文民政権スタートにいたるまでの朝鮮の歴史で、転機となったと考えられる一〇〇の事件を、主題別に分かりやすく叙述している。
数千年にわたる朝鮮の歴史をわずか一〇〇の事件にまとめて理解することは、無理があるかもしれないが、ひとつの事件を通してその時代を理解し、当時生きていた人々の生を推し量ってみることは、今日を生きるわたしたちに少なからず生きる力を提供してくれるだろうと信じる。
『韓国史一〇〇場面』[原書表題]は、働く人、中・高校生、主婦、平凡な日常を生きる生活者のための朝鮮史入門書である。それゆえ、できるだけ専門的な学術用語を避けて、やさしく解いて書こうと努力し、詳細な説明よりもその事件が持つ歴史的な意味を探すことに重点を置いた。
一つの事件を限られた紙面で扱ったので、説明が不十分で、論理の飛躍は避けられないが、足りないところは読者の皆様のより深い読書で補ってくださるようお願いしたい。
朝鮮の歴史をどのように時代区分すべきかに関しては、いろいろな見解がある。この本では、原始、古代、中世、近代、現代に時代区分するが、最近の学会の理論に従って、古朝鮮―三国時したちは、歴史に負債を負って生きながら、さらに次世代のために歴史を創造しているのである。この本が朝鮮史に対する愛情と関心を高め、生きていく知恵を得るのに、少しでも役に立てばということが筆者の素朴な望みである。(後略)
著者序文――原書初版本“はじめに”より
目次
1 先史時代から古代国家の形成
2 古代三国の発展と渤海
3 高麗王朝時代の政治と社会
4 朝鮮王朝前期の社会
5 朝鮮王朝後期の社会
6 封建社会の崩壊と近代への胎動
7 外圧下での近代化
8 植民地化への道程
9 植民地下の朝鮮
10 解放から分断へ
11 現代社会の展開
著者等紹介
朴垠鳳[パクウンボン]
1960年ソウル生まれ。高麗大学校史学科卒業。出版社、女性団体、労働問題相談所で働いた後、現在は執筆活動に専念
文純実[ムンスンシル]
1964年東京生まれ。明治大学大学院文学研究科博士課程満期退学。朝鮮近世史専攻。現在、中央大学、東海大学などで非常勤講師
姜明姫[カンミョンヒ]
1961年岡山生まれ。東京朝鮮中高級学校卒業。朝鮮問題専門の新聞、雑誌編集部をへて、現在は翻訳・校正業
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