出版社内容情報
朝鮮半島と地理的に一番近い九州は、古事記や日本書紀などの記述、また、八幡、博多、唐津、など日朝交流を刻んだ地名があちこちに残っていることからも、非常に深い交流があったことがわかる。九州のなかに残る朝鮮文化を、古代から現代まで描く。
はじめに
第1部 古代
1 倭と朝鮮
2 大宰府成立期と渡来人
3 豊前国の古代における新羅系文化
4 白村江の戦い(余話)
5 加唐島と武寧王生誕伝承
コラム1 ●菅原道真と渤海国
コラム2 ●神功皇后伝説
コラム3 ●言葉から見た日韓交流
九州各地に残る朝鮮文化 ■古代編
第2部 中世
6 朝鮮人漂流民と九州
7 西日本に残る朝鮮半島の仏教美術
8 色鍋島と小石原
9 “黒潮を追って”琉球と朝鮮
コラム4 ●朝鮮侵略に侍医として従軍した僧、慶念
コラム5 ●朝鮮と琉球
コラム6 ●文禄・慶長の役
九州各地に残る朝鮮文化 ■中世編
資料 ■豊臣秀吉の朝鮮侵略
第3部 近世
10 国境の島・対馬――日韓交流の先進地を訪ねて
11 博多商人と朝鮮
12 福岡藩朝鮮通信使記録
13 李退渓と九州の朱子学者――大塚退野と楠本碩水
14 朝鮮語大通詞、小田幾五郎
コラム7 ●博多祇園山笠の清道旗
コラム8 ●食文化の交流――羊羹
コラム9 ●雨森芳洲の「交隣提醒」を韓国語に翻訳
資料 ■対馬あれこれ
内容説明
朝鮮半島と地理的に一番近い九州は、古事記や日本書紀などの記述からも非常に深い交流があったことがわかる。そのような九州と朝鮮との関係史、九州のなかに残る朝鮮文化を、古代から近代まで描く。
目次
第1部 古代(倭と朝鮮;大宰府成立期と渡来人 ほか)
第2部 中世(朝鮮人漂流民と九州;西日本に残る朝鮮半島の仏教美術 ほか)
第3部 近世(国境の島・対馬―日韓交流の先進地を訪ねて;博多商人と朝鮮 ほか)
第4部 近代(「辛子明太子」物語;李王家・宗家御成婚記念碑 ほか)