中国少数民族 農と食の知恵

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750315591
  • NDC分類 389.22
  • Cコード C0036

出版社内容情報

厳しい自然環境のなか、その自然と調和し生きる中国辺境の民。新疆、甘粛、雲南、西蔵などを中心に、衣食住にかかわる人々の暮らしを軸に据え、その生命観、自然観を探る「農」「食」文化紀行。

はじめに/中井弘和
第1章 新疆ウイグル自治区の少数民族
●地図
1シルクロードの少数民族/森誠
2リンゴの故郷の小さな植物園/大石惇
 豚とイスラム教/森誠
 新疆生産建設兵団/川井陽子
 果物の故郷/張蕊
 カザフ族の馬とウイグル族のロバ/大石惇
 トイレと水と雨と果物/森誠
 オアシスの生活/大角昌巳
 カザフスタンとキルギスの食事/三輪輝夫
 キルギス族とタジク族/田原康孝

第2章 貴州省の少数民族
●地図
1地無三尺平の少数民族/高木敏彦
2米、大豆そして麹/池ヶ谷のり子
 土地是生命源/高木敏彦
 トウモロコシ畑の闘牛/池ヶ谷のり子
 尾頭付き、おこわ、豆腐と猪頭/池ヶ谷のり子
 花糯米飯とちまき/池ヶ谷のり子

第3章 甘粛省の少数民族
●地図
1黄河上流と河西回廊の少数民族/池ヶ谷のり子
2循環型農業/山脇和樹
 氷砂糖入りの緑茶/池ヶ谷のり子
 麺、饅頭そして餅/池ヶ谷のり子
 ゆでた羊肉と「西域宴酒」/池ヶ谷のり子
 麦こがし入りのミルク茶/池ヶ谷のり子
 チベット仏教の寺を訪れる/池ヶ谷のり子
 町の食事/池ヶ谷のり子

内容説明

一九九七年の春、静岡大学農学部は創立五〇周年を迎え、その記念事業の一環として、「中国少数民族から学ぶ衣食住」のテーマで、学術調査隊を編成し、衣食住にかかわる人々の生活の調査を軸にして、その生命観や自然観などを3年にわたって探った。本書は、その学術調査の成果について、数度にわたって開催したシンポジウムや新聞、学術情報誌等で発表された内容に加え、新たに多くを書き下ろして編集されたものである。

目次

第1章 新疆ウイグル自治区の少数民族
第2章 貴州省の少数民族
第3章 甘粛省の少数民族
第4章 中老国境の少数民族
第5章 雲南省の少数民族

著者等紹介

大石惇[オオイシアツシ]
1938年生まれ、1962年静岡大学農学部農学科卒業、1964年大阪府立大学大学院修了、農学博士。塩野義製薬(株)、静岡大学助手、助教授を経て、現在、静岡大学農学部教授(植物繁殖学)。野生植物の特性を調査し、農林業に利用可能な野生植物の効果的な繁殖法の確立、耐性機構の解明、栽培植物との類縁性などについて調べている

森誠[モリマコト]
1948年生まれ、1978年東京大学大学院農学系研究科博士課程(畜産学専攻)修了、農学博士。日本学術振興会奨励研究員、ワシントン大学、マイアミ大学、東京大学助手を経て、現在、静岡大学農学部教授(畜産学)。動物の卵子形成の仕組みを、排卵や受精、発生との関係を含めて研究するかたわら、鵜飼い、鷹狩り、闘鶏など、世界各地に残っている鳥類と人間の長くて深いつきあいを、比較文化動物学的に探っている。日本家禽学会奨励賞(1985年)、信州農林科学振興会賞(1994年)、後藤学術奨励賞(1996年)、日本家禽学会賞(2001年)
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感想・レビュー

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てつこ

1
大学農学部による中国少数民族の衣食住の学術調査。新疆ウイグル、貴州省、甘粛省、雲南省を訪れ人々の生活を知る。90年代後半に行われた調査で、今現在の中国の国内情勢を鑑みるととても貴重な記録になるんじゃないかな。新疆のつくりの部分にある三つの一の字は、上からアルタイ山脈、天山山脈、崑崙山脈で、二つの田はジュンガル盆地とタリム盆地を表しているらしい。当時、中国政府によって少数民族と認められたのは55の民族だけど、未認可の集団も沢山いて衣食住や言語が違うという記載から中国の広大さを再認識する。2020/12/30

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