出版社内容情報
1000万の難民,100万の死者,7万件のレイプが発生したインド,パキスタンの分離独立。沈黙してきた女性,子ども,難民の証言から南アジア現代史の悲劇に迫る,フェミニストで優れたジャーナリスト,NGO活動家でもある著者が,10数年の歳月をかけた渾身のドキュメンタリー。インドのベストセラー翻訳。
第1章 始まり
第2章 血
ラナ叔父さん/スバドラー・ブターリア「同じ親から生まれた,同じ血なのに……」
第3章 「事実」
引き裂かれた人々の生
第4章 女性
ダムヤンティー・サハガル「話すことは山ほどある……」/隠された歴史/歴史は女性の身体
第5章 「名誉」
我々の女たち,そちら側の女たち/殉教の伝統/バサント・コウル「私はこの話を語り続ける……」/ビール・バハードゥル・シング「どの殉教者の家庭を見ても,その家が根を張り,発展していることがわかる……」
第6章 子ども
第7章 記憶
目次
第1章 始まり
第2章 血
第3章 「事実」
第4章 女性
第5章 「名誉」
第6章 子ども
第7章 記憶
著者等紹介
ブターリア,ウルワシー[ブターリア,ウルワシー][Butalia,Urvashi]
1952年生まれ。インド初のフェミニズム系出版社「女たちのカーリー」創設者、ジャーナリスト。ジェンダー、開発、メディア、宗派間対立、グローバリゼーション等のテーマについての鋭い社会批評で知られ、とくにジェンダー研究では国際的にも高い評価を受けている
藤岡恵美子[フジオカエミコ]
1966年、東京都生まれ。国際基督教大学卒業。国際交流基金ジャカルタ日本語センター運営専門員、(財)横浜市女性協会職員などを経て1998年から2001年までインドに住み、デリー大学等で日本語教育にたずさわるかたわら本書の翻訳に取り組む
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