近代国家と家族モデル

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  • サイズ B6判/ページ数 257,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642077668
  • NDC分類 361.63
  • Cコード C1021

出版社内容情報

近代は家族の時代であった。近代の前にも後にも家族は存在するが、近代国家は自らを構成する基礎単位として家族を選び、それを通して国民統合を達成した。だから近代家族は自然な存在でもプライベートなものでもなく、見えない政治権力が作動するシステムそのものであった。日本とフランス、双方から日常に潜む政治の力を探る、新しい比較史の試み。,,

〈主な目次〉はじめに/Ⅰ=家族の時代(近代国家と家族モデル―日本型近代家族の場合/フェミニズムと国家―日本フェミニズム論争史)/Ⅱ=女性の国民化(フランス革命と女性―女権宣言を人権宣言のパロディとして読む/総力戦と女性―戦争への傾斜と翼賛の「婦人」たち/反戦決議から皇軍感謝決議まで―全日本婦選大会と時局婦人大会決議文のテクスト分析)/Ⅲ=比較の視座(1980年代オオサカ―フランスの読者に日本社会を語る/1990年代プロヴァンス―日本の読者にフランス社会を語る/比較研究のために―その可能性と問題点)/あとがき/付録1=女権宣言(1791年)と人権=男権宣言(1789年)/付録2=全日本婦選大会(第1~第7回)と婦人時局大会"

内容説明

近代は家族の時代であった。近代国家は自らを構成する基礎単位として家族を選び、それを通して国民統合を達成した。日本とフランス、双方の視点から、日常に潜む国民国家の見えざる力を探る、新しい比較史の試み。

目次

1 家族の時代(近代国家と家族モデル―日本型近代家族の場合;フェミニズムと国家―日本フェミニズム論争史)
2 女性の国民化(フランス革命と女性―女権宣言を人権宣言のパロディとして読む;総力戦と女性―戦争への傾斜と翼賛の「婦人」たち;反戦決議から皇軍感謝決議まで―全日本婦選大会と時局婦人大会決議文のテクスト分析)
3 比較の視座(1980年代オオサカ―フランスの読者に日本社会を語る;一九九〇年代プロヴァンス―日本の読者にフランス社会を語る;比較研究のために―その可能性と問題点)