内容説明
日本のために存在した満洲国。その虚構に満ちた歴史には、今日の日本人が顧みるに足る日本人の限界・問題点が凝集している。国家消滅から五十年を経てその地に立った著者が、満洲という地域の特徴を明らかにし、満洲国統治の実態とその矛盾について考察する。民族共生の道とは何か、国際化社会における現代日本人のあり方に新たな問いを投げかける。
目次
１ 満洲とは
２ 統治機構の特徴
３ 国民の創出
４ 「民族協和」の実像
５ 対外関係の様相
６ 産業開発の様相
７ 日本人開拓移民
８ 抵抗運動の諸相
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
裏山のカラス
2
入門書。新書を読むより、これをオススメです。順番としてこれを読んだ後『キメラ』を読んだほうがいいです。
Takeshi Kubo
1
満洲国の大まかなイメージを掴みたい方には、お薦めです。 文中に出典も明記されているので、より深く知るための「入口」となる本でしょう。2016/12/12
