出版社内容情報
答弁中にブチギレる海軍大臣、開戦を躊躇する天皇、「イタズラ」で内閣を倒してしまう日陰者。近代史を彩る悲喜劇を演じた、個性ゆたかな戦前の政治家たち。彼らの放った「ことば」には、ときに本人たちの意図をも超えた含蓄が宿った。その声に耳を傾け、発言の背景から政治の面白さを読み解く。名言・失言を軸に見通す、新たな近代通史の試み。
内容説明
答弁中にキレる大臣、開戦を躊躇う天皇、悪ふざけで内閣をゆさぶった日陰者。近代史を彩る政治家たちの個性ゆたかな「ことば」を繙けば、政治の面白さが見えてくる。名言・失言を軸に見通す、新たな近代通史の試み。
目次
政治とは表現である―プロローグ
帝国議会と戦争(樺山資紀のふるった「蛮勇」;明治天皇の日清戦争;勅語奉答文の爆弾)
政党と政治文化(「密約」の起源;政党リーダーたちの金の作法;名演説の舞台装置)
政党政治の成熟と混迷(床次竹二郎の未練;牛歩戦術の御披露目興行;井上準之助の「意地」;斎藤隆夫の標的)
「ことば」による日本近現代史たり得たか―エピローグ
著者等紹介
村瀬信一[ムラセシンイチ]
1954年、東京都に生まれる。現在、川村学園女子大学・清泉女子大学非常勤講師、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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