出版社内容情報
ドイツ南部を流れるドナウ川の源流や上流域には保存条件にめぐまれた遺跡が集中する。ネアンデルタール人の旧石器時代から、ケルト人が現れた鉄器時代を経てローマによる支配に至るまでの遺跡を探訪。ドナウ川を遡上した人類が、音楽や彫像などの創造的文化を達成する過程を追究する。日独の比較を通じ、環境・遺跡保護の問題についても解説。
内容説明
ドイツ南部を流れるドナウ川流域をたどり、ネアンデルタール人の時代からローマによる支配までの遺跡を探訪。音楽や彫像など創造的文化の達成に至る人類史を探るとともに、考古学史や遺跡保護のあり方を考察する。
目次
ドナウ川と考古学―プロローグ
氷河時代狩猟民の生活世界―旧石器時代の人びと(氷河時代のドナウ川源流域の景観は;ドナウ川上流域のネアンデルタール人 ほか)
後氷期と有畜農耕民の出現―中石器・新石器時代(ドナウ川上流域の中石器時代;環境と人類活動 ほか)
青銅器・鉄器時代からローマによる支配まで(青銅器時代;ローマ以前の鉄器時代 ほか)
埋蔵記念物の保護とその広がり(ドイツの特徴ある保護制度と保護法;環境・記念物保護と観光の質)
共通性と違いとの対話―エピローグ
著者等紹介
小野昭[オノアキラ]
1946年、新潟県に生まれる。現在、東京都立大学名誉教授。博士(文学・北海道大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。