出版社内容情報
日本における航空機の歴史は、明治末の外国機輸入に始まる。戦争で飛行機の役割が重視されるなか、三菱・中島・川崎を中心に軍用機の開発・製造が本格化。外国企業の技術を導入しつつ、のちの生産システムの原点となる大量生産・流れ作業の工程を構築する。勃興から敗戦による崩壊を経て、戦後の国産化へ受け継がれていく航空機産業の盛衰を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
onepei
2
やはり戦時中の話が中心になる2023/01/06
Takahide✈Yokohama
0
日本の航空機設計には堀越二郎以外にも木村さんと山名先生は外せない。でも零戦含めた日本の航空機が「オールアメリカンのコピーではないが、…アメリカ製の航空機を正当なやり方で集めたものではない」だったとは…。要は馬力の出るエンジンは作れないし、材料も入手困難で使える量が制限されていたために軽くなり、結果として機動性が良くなったということなのね。ナヴォイ劇場の建設でも日本兵は仕上げをしただけで基礎には関与していなかったことと同様、時間と共に盲信していた日本の技術力に関するメッキが剥がれてきたかな。2023/05/21