出版社内容情報
「成功したあかつきに借金を返済する」出世払い慣行は、どのように成立し定着したのか。全国的に活動した近江商人を取り上げ、残された出世証文や商家の店法(たなほう)類などを素材に出世払いの事例を紹介し、歴史や仕組みをひもとく。信用を保持し、いまも事業を継続している企業も多く、独特の経営理念と高い道徳観に裏打ちされた立身・出世観を解き明かす。
内容説明
出世払い慣行はいかに成立し定着したのか。全国的に活動した近江商人を取り上げ、残された出世証文から歴史や仕組みをひもとく。いまも事業継続する企業も多く、高い道徳観に裏打ちされた立身・出世観を解き明かす。
目次
出世払いを考える―プロローグ
出世証文の扉を開く(近江商人の研究と巷間の言説;出世証文を俯瞰する ほか)
出世証文に分け入る(中井源左衛門・正治右衛門家;馬場利左衛門家 ほか)
出世証文の記憶をたどる(諸家に伝来する多様な証文;近代の出世証文)
近江国の立身・出世観(奉公人にとっての立身・出世の始まり;日野商人中井源左衛門家 ほか)
扉を開け放したままに―エピローグ
著者等紹介
宇佐美英機[ウサミヒデキ]
1951年、福井県に生まれる。1975年、同志社大学商学部卒業。1978年、同志社大学大学院文学研究科博士課程前期修了。現在、滋賀大学名誉教授、京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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