歴史文化ライブラリー<br> 平安貴族の住まい―寝殿造から読み直す日本住宅史

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歴史文化ライブラリー
平安貴族の住まい―寝殿造から読み直す日本住宅史

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  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642059206
  • NDC分類 521.37
  • Cコード C0320

出版社内容情報

寝殿造の虚像と実像―プロローグ/平安京の貴族住宅とは(平安貴族の住宅と寝殿造―東三条殿/絵巻物にみる寝殿造の建物の構成と配置/寝殿造の内部空間/平安貴族住宅に通じる建物や復元模型、再現された施設)/寝殿造の通説と問題点(これまでの寝殿造の定義/「寝殿造は左右対称」という幻想/沢田名垂著『家屋雑考』の「寝殿造鳥瞰図」は誤り/「寝殿造鳥瞰図」と復元研究)/寝殿造の本質とはなにか(不変的な「型」に本質を見いだす/鎌倉・南北朝時代の貴族住宅と室町幕府将軍御所/室町時代の貴族住宅に寝殿不在というのは本当か/江戸時代以降の貴族住宅/寝殿造の本質)/平安貴族の住宅の変容―院政期の実態(私的空間の充実/廊状の空間が重要性を増す)/変容は周辺部にはじまる(会所・座敷飾り・書院造/禅宗寺院建築における変容の実態)/様式の共存と不変性―エピローグ

内容説明

平安貴族の住宅としてよく知られる寝殿造。だが、建物は現存せず実像は謎につつまれている。遺構や絵巻、史料から、左右対称と言われてきたこれまでの通説を徹底検証。寝殿造の本質に迫り、日本住宅史に一石を投じる。

目次

寝殿造の虚像と実像―プロローグ
平安京の貴族住宅とは
寝殿造の通説と問題点
寝殿造の本質とはなにか
平安貴族の住宅の変容―院政期の実態
変容は周辺部にはじまる
様式の共存と不変性―エピローグ

著者等紹介

藤田勝也[フジタマサヤ]
1958年、大阪市に生まれる。1982年、京都大学工学部建築学科卒業。1988年、京都大学大学院工学研究科博士後期課程修了、工学博士。現在、関西大学環境都市工学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

85
平安期の貴族は左右対称の寝殿造りの邸宅に住んでいたとされるが、その言葉も江戸時代に生まれたもので現存する建物は皆無だとは。各地の復元模型や再現施設も遺構や史料に基づくとされるが、その史料自体が信頼性の低い想像による幻想でしかないと言われたら何を信じていいのかわからなくなる。私たちが当たり前と思っていた歴史上の通説や常識はどんどん変化しており、その最新の変化を伝統と崇めてきたのは建築史だけでなく皇位の女系継承に関する議論も同じだ。信仰や崇拝は盲目になるのと同義であり、常に複眼と疑問の心を持たねばと痛感する。2022/01/17

びっぐすとん

20
図書館本。教科書で習った寝殿造は平安時代のみではなく江戸時代まで続く公家の住宅スタイルであること、しかしながら教科書で習うような左右対称の形式とは幾度の戦乱や大火で消失し、現存するものがないので実証出来ないらしい。僅かに寺社に形式を窺える。住宅といっても敷地面積がとんでもなく大きいので、庶民には屋敷の大きさも想像が難しい。現在の寺社でもわかるが、柱ばかりで壁がなく障子で外気を遮り、間仕切壁、天井がない部屋は寒かっただろう。蔀や御簾、几帳、屏風では寒さもプライバシーも遮れない。構造がシンプルとはいえ、火事→2022/01/28

アメヲトコ

10
21年4月刊。日本住宅史における寝殿造の位置付けを再考する一冊。寝殿造の本質はどこにあるのかをさまざまな史料を駆使して検討し、また「寝殿造から書院造へ」という単線的な図式を否定し、むしろ両者が並存しつつ変容していく過程として描くなど、興味深い指摘の多い内容です。2021/07/11

ゆの字

5
ひと口に寝殿造と言っても、漠然としたイメージしかなくて、それこそ「寝殿造鳥観図」が刷り込まれていた。それがまあ、想像力を駆使した産物だったとは恐るべし。図版が多く示されているのも良かったし、院政期以降の寝殿造の変容が理解できたのも良かった。時々目が滑りながらも読み終えると、最後に掲載されている江戸時代の九条家本宅の屋敷図を見て、寝殿造の名残があると認識できるくらいには理解が深まっていた。図書館本だけど、自分でも購入しようと思う。2021/04/17

インテリ金ちゃん

3
寝殿造。何となく分かったつもりでいたが、どうも通説とは違うらしい。書院造への主役交代も興味深かった。「変容は周辺の建物・空間から始まる」という主張は納得できた。2021/06/06

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