歴史文化ライブラリー<br> 中国古代の貨幣―お金をめぐる人びとと暮らし

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中国古代の貨幣―お金をめぐる人びとと暮らし

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642057950
  • NDC分類 337.222
  • Cコード C0320

内容説明

人間の貨幣への欲望はいつ生じたのか。中国古代の出土資料から貨幣の起源を探り、秦漢帝国が「貨幣統一」をめざした真相に迫る。人びとの日常生活から、貨幣の社会的意味を解き明かし、現代貨幣の意義をも照射する。

目次

中国古代貨幣の世界へ―プロローグ
貨幣と国家(中国貨幣史の源流;半両銭の形とその意味;戦国秦と半両銭;帝国貨幣の胎動)
競合する貨幣たち(戦国秦漢時代の物価制度;価格競争のゆくえ;複数貨幣の共存と競存;並存する経済圏;中国古代の市場で買う)
人びとをつなぐ貨幣(生計と日常;富貴を欲し、貧賎を悪む;買物帰りの風景;交換の原理と場;貨幣と贈与の作法)
中国古代貨幣の特殊性―エピローグ

著者等紹介

柿沼陽平[カキヌマヨウヘイ]
1980年、東京都に生まれる。2009年、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)学位取得。現在、帝京大学文学部史学科専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

30
古銭の話というより、古代中国、とくに戦国~漢の経済の実態を描き出そうとした本。紀元前の人々の生活とは、果たしてどのようなものだったのか、その一端をイメージすることができた。貨幣経済が進んでいたといっても、経済の発展した、例えば宋の時代以後とも、もちろん現代とも違う世界であり、お金ですべての買い物や取引を行うわれわれの感覚を、まずは捨ててみないと古代人の生活はわからない。コインという、現代まで続く形態の貨幣に、つい目が行ってしまうが、そこだけを見ていては古代は見えてこない、ということだろう。2015/01/24

さとうしん

7
タイトルに「貨幣」とあるが、銅銭だけでなく黄金や布帛など貨幣の役割を果たしたものも念頭に置き、また市場など貨幣が使われた場についても論じるといった具合に、中国古代生活史といった趣きとなっている。盛り込まれているトピックも幅広い。個人的には今年最初のお薦め本。2015/01/27

佐藤丈宗

5
「貨幣(本書ではいわゆるコイン、銭に限らず通貨性をもったものを指す)」を通じてみる中国の戦国秦漢。当然、経済の話になるのだが、理論や専門用語が飛び出すガチガチの本ではなく、古代中国の市場で取引する様子をシミュレーションするなど読みやすい。中国古代の「貨幣」の多様性・複雑性から、秦とそれに続く漢帝国は貨幣統一を完全に成し遂げることはできなかったものの、それが逆に漢帝国の長期政権を支える強みになったという仮説はいかにも中国王朝の経済政策らしさが出ていて面白い。2018/01/22

Z

5
面白かった。言語学や社会学などの文献を参照して、古代中国の貨幣について論じている。現在の経済学だと、貨幣について動き、分析すりゃokになっちゃうが貨幣成立以後も、布や、農産物など、他の貨幣が社会階層に応じて使われており、単一モデルで社会が成立していなかったこと、このことが、著者は今後の課題としてあげているが、漢が、途中新を挟むも、長い歴史を維持できた理由にあげている。漢の国家が与える爵位の対象が、役人だけでなく、一般民衆にも開かれていたっていう指摘は驚き。古代ギリシャ、あるいは日本など類書を探りたい。2015/02/17

遊動する旧石器人

4
2015年2月1日第1刷。中国古代の貨幣とそれをめぐる人々の暮らしを、文献や出土文字資料(簡牘)に基づき明らかにし、それを一般概説的に纏めた一冊。古代の経済については、文献に依拠してきたところが多かったが、墓などから出土する簡牘を用いることで、当時の経済を見ることが出来る。簡牘とは日本でいうと遺跡出土木簡にあたり、日本でも木簡から新たなことが分かることがある。墓出土の銭貨や陶銭を考える上でも、この簡牘が役に立つ。従来の経済学的とは違った古代経済の理解を示し、カール・ポランニーの引用もあり、これから注目だ2018/06/22

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