歴史文化ライブラリー
大江戸八百八町と町名主

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642056793
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0320

内容説明

徳川家康の入府以来、名主制度が廃止される明治まで、大江戸八百八町を支えつづけた町名主たち。町役人の末端として、住民の一人として奮闘した知られざる町名主の姿を、江戸の町の発展の歴史とからめ明らかにする。

目次

江戸の町と統治のしくみ―プロローグ
町の成立と名主
町の発展と古町
大江戸の町と名主の役割
伝馬役と町
維新期の名主
町名主の終焉―エピローグ

著者等紹介

片倉比佐子[カタクラヒサコ]
1935年、東京都に生まれる。1959年、東京都立大学大学院人文科学研究科修士。その後、都政史料館・東京都公文書館にて『東京市史稿』市街篇・産業篇の編集に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Emkay

15
郷土史家が発見した、江戸時代の町名主(なぬし)の記録を基に、町人の行政の様子や名主の役割、逸話等をまとめたもの。江戸の町人は町奉行、その下に町年寄、さらにその下に町名主によって治められていた。名主が区長や市長、町年寄が知事、町奉行が総務省のようなものか。史料に依存しているので断片的な内容だし著者の考察が少ないが、それでも当時の様子が垣間見えて楽しい。慶応から明治に移行するまでの混乱の様子も、明治維新を別角度から見る上で興味深い。2022/05/04

印度 洋一郎

1
江戸時代、江戸の町の行政を末端で担っていた町人である町名主達の系譜や、日記に残る業務の実態を考察した珍しい本。武家と違って、町人の歴史は記録が少ないのでわからないことが多いが、ここで出てくる町名主は今でいうと区長のような存在。当初は特定の職人を束ねる「職人町」の自治会長だったらしい。それが江戸の都市化、発展によって町奉行所の元で行政の下支えをする存在となった。町人の中ではエリートなので、祝賀のために江戸城へ登城する権利もあり、将軍に拝謁する栄誉もあったという。町役人について、もっと知りたくなる一冊だ。2011/05/28

wang

0
江戸時代に江戸市中の行政を担ったのは武士ではなく町人。3人の年寄、2〜300人の名主、1万5千人余りの家主。どういう人が名主になったのか世襲も居れば1代限りもいた。具体的な町政の実際が細かく書かれているのがよい。草分名主として三河から家康に従ったものや、現地住人、武士から町人になたものなど一人一人を調べているのもよい。代々名主を務めその記録を残していた南伝馬町二丁目(中央区京橋)・高橋新右衛門家のおかげで内容も充実している。名主の仕事は多いし費用もかさむ大変なものだが、それだけ名誉も大きかったことがわかる2017/10/02

鴨の足

0
江戸の町政は、町奉行、3家(奈良屋、樽屋、喜多村)の町年寄、200人以上の町名主によって運営されていました。本書は、町役人の末端である町名主の実像を表したもので、名主の出自・系譜やその役割、仕事を資料により詳しく書かれています。ただ、草分名主である高野家、また斉藤月岑の資料が比較的豊富に残っているなら、高野家なり月岑にもっと焦点をあてて書かれた方が良かったんじゃないかと思いました。2015/06/02

なつき

0
趣味の世界。今で言うと町長さんかな。類書が他にも欲しい。2011/01/25

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