内容説明
古代日本の「内」と「外」を旅した渡来人。倭国と国際社会の関係を人・モノの移動から眺めれば、「古代のわが国」というイメージとは全く別の、社会や境界が浮かび上がる。従来の「日本史」像を強く揺さぶる、東アジア交流史。
目次
渡来人と「日本」
絡み合う渡来の契機(「帰化人」と「渡来人」;王の外交と「質」 ほか)
拡散する渡来系技術・文化―五世紀の渡来人(結び付く地域・王権・渡来人;漢字文化を運ぶ人々 ほか)
渡来とネットワーク―六世紀の渡来人・渡来系氏族(錯綜するネットワーク;定着と対立 ほか)
渡来人から「帰化人」へ 七世紀の渡来人(整理される諸関係;「帰化人」へのみち)
著者等紹介
田中史生[タナカフミオ]
1967年、福岡県に生まれる。1996年、國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻博士課程後期修了、博士(歴史学)。関東学院大学経済学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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