出版社内容情報
官位(官職と位階)が武家に果たした役割とは何か。左馬頭、衛門督・兵衛督、四職大夫、守・介などの受領官途や、位階が持った意義と性格を、室町幕府・織豊政権による任官・叙位、官途による序列を含めて検討する。近世へと?がる武家と官位の関わりを、南北朝から戦国期までを中心に探り、政治や社会を規定していた「礼の秩序」を解き明かす。
序章 中世の武家と官位をめぐる研究史/武家官位の個別的展開(左馬頭〈南北朝期以前の武家における左馬頭/室町戦国期の左馬頭/室町幕府以後の左馬頭〉/衛門・兵衛督〈公家における衛門・兵衛督/武家における衛門・兵衛督―十四・五世紀段階―/武家における衛門・兵衛督―十六世紀以降―/衛門・兵衛佐について〉/四職大夫〈鎌倉・南北朝期における武家の四職大夫/室町期における武家の四職大夫/戦国期の状況と四職大夫となる意味/豊臣政権以後の四職大夫〉/在国受領〈在国受領を名乗る守護/在国受領を名乗らない守護/戦国後期からの動向〉/位階〈中世武家と位階/武家における三位の意義について〉以下細目略)/統一政権と武家官位(室町幕府の官位叙任/室町幕府の官途秩序/室町殿袖判口宣案/織豊期の武家官位)/終章 総括と課題
木下 聡[キノシタ サトシ]
著・文・その他
内容説明
官位(官職と位階)が武家に果たした役割とは何か。左馬頭、衛門督・兵衛督、四職大夫、守・介などの受領官途や、位階が持った意義と性格を、室町幕府・織豊政権による任官・叙位、官途による序列を含めて検討する。近世へと繋がる武家と官位の関わりを、南北朝から戦国期までを中心に探り、政治や社会を規定していた「礼の秩序」を解き明かす。
目次
中世の武家と官位をめぐる研究史
第1部 武家官位の個別的展開(左馬頭;衛門・兵衛督;四職大夫;在国受領;位階)
第2部 統一政権と武家官位(室町幕府の官位叙任;室町幕府の官途秩序;室町殿袖判口宣案;織豊期の武家官位)
総括と課題
著者等紹介
木下聡[キノシタサトシ]
1976年岐阜県に生まれる。2007年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。現在、法政大学文学部兼任講師、東京大学史料編纂所特任研究員、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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