大航海時代の東アジア―日欧通交の歴史的前提

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  • サイズ A5判/ページ数 304,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784642028714
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C3021

内容説明

十五世紀の環シナ海域は、使船が公式な外交ルートであったが、十六世紀に入ると夷船が跋扈する。東南アジア・インド・ヨーロッパへ拡大した夷船の多様な通交形態を探り、日本をめぐる国際環境の実態を解明した意欲作。

目次

ふたつの三国のはざまで
第1部 室町幕府と遣外使節(室町幕府の外交奉行;諸国王使をめぐる通交制限;中世後期における外国使節と遣外国使節)
第2部 使船から夷船へ(『戊子入明記』に描かれた遣明船;倭寇的遣明使節;日欧通交の成立事情)
第3部 夷船交通の成立(フィレンツェ国立文書館所蔵史料にみる大航海時代点描;一六世紀後半のフィリピン;天正遣欧使節とアレッサンドロ・ヴァリニャーノ)
新たなる三国世界への海図

著者等紹介

伊川健二[イガワケンジ]
1974年東京都に生まれる。1997年東京大学文学部歴史文化学科卒業。2003~2006年日本学術振興会特別研究員(PD)。2006年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tnk

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この分野はタイトルの設定が難しい。ボーダーレスな交流を描くのに、日本史的な意味での「中世」は問題なしとはいえない。「アジア」も本来は広範囲を示すが、逆に日本では日中朝に限定されるきらいもある。 本書では、アジア史の文脈で再解釈した「大航海時代」における「三国世界」(日本、唐土、天竺)を扱う。一見分かりにくく、誤解も招き得るが、重要な前提に注意を払っているといえよう。2019/09/05

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