出版社内容情報
交通・交流・情報は、いつの時代にも重要な役割を果たした。律令制下の日本では、国家権力によって官道と駅伝制(えきでんせい)が整備され、国司・郡司や使者が中央・地方間を行き来し、東北や九州へ兵士が移動した。また庶民も税の貢納のために上京した。古代日本の交通制度とその下で展開した交通の実態を、中国・朝鮮諸国の制度も視野に入れながら明らかにする。
内容説明
交通・交流・情報は、いつの時代にも重要な役割を果たした。律令制下の日本では、国家権力によって官道と駅伝制が整備され、国司・郡司や使者が中央・地方間を行き来し、東北や九州へ兵士が移動した。また庶民も税の貢納のために上京した。古代日本の交通制度とその下で展開した交通の実態を、中国・朝鮮諸国の制度も視野に入れながら明らかにする。
目次
1 中央と地方を結ぶ交通(律令制下の交通制度;関と交通検察;税の貢進―貢調脚夫の往還と古代社会;中央と地方を結ぶ人々の動き;文書の作成と伝達)
2 地域に展開する交通(国府・郡家をめぐる交通;瀬戸内の海上交通;海と河をつなぐ交通;古代東北の軍事と交通―城柵をめぐる交通関係;九州地方の軍事と交通)
3 東アジアの交通(中国律令制下の交通制度と道路;朝鮮三国の交通制度と道路)
著者等紹介
舘野和己[タテノカズミ]
1950年東京都に生まれる。1974年京都大学文学部史学科卒業。1980年京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、奈良女子大学研究院人文科学系教授
出田和久[イデタカズヒサ]
1952年兵庫県に生まれる。1976年京都大学文学部史学科卒業。1979年京都大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、奈良女子大学研究院人文科学系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。