内容説明
遣唐使以後も、海商の活動により、さまざまな人や物が往来し、正式な国交こそ開かれないものの、宋や高麗・契丹などとの交流が展開された。拡大を続ける東アジア通商圏の重要な市場として歩み続ける日本の諸相を描く。
目次
通交・通商圏の拡大(通史)
1 歴史的展開(十~十二世紀)(東シナ海の宋海商;人唐求法僧と入宋巡礼僧;高麗との交流;契丹・女真との交流;博多と寧波;比較武人政権論)
2 対外関係の諸相(平安文学と異国;異文化交流―言語・通訳;年期制と渡海制;古代の対外関係と文書;海を渡った文物;本地垂迹の世界観;鴻臚館の盛衰;奥州藤原氏の首都遺跡―平泉と衣川;中世須恵器の語る列島海域の物流)
著者等紹介
荒野泰典[アラノヤスノリ]
1946年生まれ。立教大学文学部教授
石井正敏[イシイマサトシ]
1947年生まれ。中央大学文学部教授
村井章介[ムライショウスケ]
1949年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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