出版社内容情報
戦乱に明け暮れる中世社会。人びとは、仏法により正当化された武を奮い、平和と安穏を創造する神仏を希求した。軍神たる勝軍地蔵は、どのようにして誕生し、時代とともに変貌をとげながら、今日まで生きつづけたのか。列島各地に残る700点余の作例から、勝軍地蔵信仰の誕生と中世的世界観を読み解き、800年にわたる戦争と平和の歴史を辿る。
内容説明
戦乱に明け暮れる中世社会。軍神たる勝軍地蔵は、いかにして誕生し、戦争と平和のあわいで変貌をとげながら、今日まで生きつづけたのか。勝軍地蔵信仰の誕生と中世的世界観を読み解き、八〇〇年の歴史的道程を辿る。
目次
1 「日輪御影」を読む
2 勝軍地蔵の東漸
3 三つの円光―太陽と月と星のシンボリズム
4 勝軍地蔵の図像学
5 軍神論―戦勝を担保するもの
6 水の神の変貌
7 勝軍地蔵の八〇〇年
著者等紹介
黒田智[クロダサトシ]
1970年埼玉県に生まれる。2001年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、金沢大学人間社会研究域学校教育系教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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